「マルセイユタロットにはゲーム以上の意味はないんでしょうか?」伊泉龍一先生の質問お答えシリーズYouTube

昨年末にこのブログでもご案内しました札幌タロット会。メンバーの皆さん限定で伊泉先生のYouTube撮影用Zoomに入ってもらいました。

そこで出た質問とお答えをYouTubeにもあげていきます。3つ質問があったので、3回に分けてあげますね。

一つ目の質問は「マルセイユタロットにはゲーム以上の意味っていうのはないものなんでしょうか?」

タロットと「生命の木」

  • マルセイユ版は関連がない: 17世紀末〜18世紀初頭のマルセイユ・タロットが作られた時代には、カバラ(生命の木)や占星術との結びつきは存在していませんでした 。
  • ウェイト版から関連づく: 「生命の木」に基づいてデザインが変更されたのは、1909年のウェイト・スミス・タロット(イギリス)から。ウェイト版は、古いタロットの絵を元にしながら「生命の木」に基づいてデザインを変えたものです 。

マルセイユ版になぜ「深い意味」を感じるのか

  • 寓意画の伝統: タロットが誕生した15世紀イタリアでは、当時の一般的な「寓意(アレゴリー)」が絵柄に取り入れられました 。
  • 詩人ペトラルカの影響: タロットより前の時代に活躍したイタリアの詩人、フランチェスコ・ペトラルカの詩に付けられた挿絵(寓意画)のデザインが、カードに取り入れられています
  • 結論: 当時のプレイヤー自身はゲーム上の機能しか見ていませんでしたが、絵柄自体には当時の文化的な奥深い意味(寓意)が最初から備わっていました 。その伝統がマルセイユ版に引き継がれているため、単なるゲーム用とは思えない深みが感じられるのです 。

タロットの伝播とデザインの変遷

  • 起源はミラノ: タロットは15世紀前半のイタリア・ミラノで誕生しました
  • フランスへの伝承: 15世紀末〜16世紀初頭にかけて、ミラノのデザインがフランスに渡ったものが、現在のマルセイユ・タロットの主流となっています
  • フィレンツェ版との違い: 同時期のフィレンツェでもタロットは作られていましたが、現在のタロットとは枚数が異なります。

さらに深く学ぶためのリソース

  • 伊泉先生の著書: 『リーディング・ザ・タロット —大アルカナの実践とマルセイユ・タロットのイコノグラフィー』に、昔の図像が持っていた意味や、絵の変化についても書かれています。

おもしろいですよ!


『リーディング・ザ・タロット -大アルカナの実践とマルセイユ・タロットのイコノグラフィー』
伊泉 龍一 (著), ジューン 澁澤 (著)

【オンライン】タロットの歴史講座

伊泉先生が動画の中で告知されてました。

タロット500年の歴史をたどる講座を、オンラインで90分2回で開催されるようです。

日程、内容が決まりましたらご案内しますね!

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