生きづらさと無意識のイメージ – なぜ私たちは同じものを追い求めてしまうのか 伊泉先生の「生命の木から悩みを考える」3

伊泉龍一先生「生命の木で悩みを考える」シリーズ、これまで「他人からどう見られるか」や「自己肯定感」の話がありましたが、今回はもう少し違った角度から、この生きづらさの根源について考えてみます。

ハワイとラオスの話

「先週、ラオスに行ってきた」と聞いたらどう思いますか?ラオスは自然豊かで素晴らしい場所ですが、多くの人は「羨ましい」とまでは思わないかもしれません。

でも、これが「先週から2週間、ハワイでのんびりしてきた」だったらどうでしょう?おそらく多くの人が「いいなあ、羨ましい」と反応するはずです。

なぜでしょうか?

無意識に植え付けられたイメージ

この違いには、私たちが子どもの頃から無意識に植え付けられてきた「イメージ」が大きく関わっています。

昔、テレビのクイズ番組で優勝者が獲得する豪華賞品といえば「ハワイ旅行」でした。番組を見ながら、私たちは繰り返し「ハワイ=素晴らしい場所」というイメージを刷り込まれてきたのです。

もしも、その番組でいつも「ラオス旅行」が豪華賞品として紹介されていたら、今頃私たちは「ラオスに行ってきた」という話に対して、無条件に「羨ましい」と反応していたかもしれません。

自分で選んだと思っているけれど…

ここで少し立ち止まって考えてみてください。

あなたが「好き」だと思っているもの、「素晴らしい」と感じているもの。それは本当に自分で選んだものでしょうか?それとも、これまで見てきたもの、繰り返し接してきた情報によって、無意識のうちに形成されたイメージに引っ張られているのでしょうか?

これは実は、とても重要な問題です。なぜなら、私たちの思考(8)も感情(7)も、こうした無意識のイメージ(9)によって自動的に動かされている部分が大きいからです。

みんなが同じものを追い求める理由

こうして無意識に刷り込まれたイメージがあると、多くの人が似たようなものを「良い」と感じるようになります。そうすると何が起こるでしょうか?

  • ハワイに何回行ったかの自慢話
  • 人気スポットでの「映える」写真の投稿
  • みんなが羨むものを手に入れようとする競争

そして、そこで「すごい」「羨ましい」と言われることで自己肯定感を得ようとする。これが、現代の多くの人が陥っている構造です。

恋愛にも当てはまる話

この構造は恋愛にも当てはまります。よく聞く話ですが、「私、全然タイプじゃない人にだけモテるんです」という悩み。

それなら、好みを変えて、その人たちを好きになればいいじゃない?と思うかもしれません。でも、それができないんですよね。なぜなら、好みのタイプも、無意識のうちに形成されたイメージによって決まっているからです。

生きづらさの正体

生きづらさの根本にあるのは、このバランスの悪さかもしれません。

無意識のイメージに引っ張られて、みんなと同じものを追い求める。そこで承認を得ようと必死になる。でも、それだけに意識が向いてしまうと、やはり疲れてしまいます。

別に、ハワイが好きでも、人気スポットに行くのも、映える写真を撮るのも悪いことではありません。問題は、それ以外に意識を向けられなくなってしまうことなのです。

新しい可能性に向かうために

思考も好きなものも、無意識のイメージによって決定されている部分が大きいということ。このプロセスに気づくことができれば、新しいものを好きになったり、新しいことを始めたりする方向に向かっていけるような気がします。

無意識に作られてしまったイメージから少しでも自由になることができれば、もう少し穏やかに、そして自分らしく生きられるのではないでしょうか。

生きづらさを感じている方は、一度立ち止まって、自分が「当然」だと思っていることについて考え直してみる。そんな小さな気づきから、何かが変わり始めるかもしれません。

ご関心がある方は有料の生命の木講座も受けてみてくださいませ。

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