愛知県美術館に、愛知県在住の個人から評価額5億円!の絵画が寄贈されたとか。金額もびっくりですが、その絵というのがなんと!レオノーラ・キャリントンのものなのです。
ホドロフスキーにタロットを教えた人の一人ですわ
レオノーラ・キャリントンはタロット専門の人ではなくてシュルレアリスムの芸術家。
理性に抑圧された深層心理をヴィジュアル化するシュルレアリスム、「超」現実主義。フロイトの精神分析学を背景に、無意識を表現することを試みた人たち。
そんなシュルレアリストたちがタロットを使ってたのがおもしろくないですか?カードの絵を眺めるのも自己の無意識のイメージを引き出すひとつだったのかな。
彼らの中で「女司祭」とされてたキャリントン。女性は芸術家のミューズにはなれても、本人が芸術家になるとは見なされなかった時代に、彼女はかっこいい言葉を残しています。「私には誰かのミューズになる時間がありませんでした…家族に反抗したり、アーティストになることを学ぶのに忙しかったのです」
たとえばこんな絵
彼女は神話や小説、古代文明などをイメージの源泉としたそうですが、魔術っぽくもあり、絵本のようでもあり、不可思議でなんとも味があるなー
タロットも描いてたみたいです。
Amazonで中身少し見られます。The Tarot of Leonora Carrington
寄贈された絵は1946年ごろに描かれた『ウルでの狩り』というタイトルのもの。寄贈した方が元々持ってたんじゃなくて、「ほしいのをどれか買ってあげます」というお申し出だったとか。
美術館側があげた数点の中から選ばれたのが、このキャリントンの絵。どなたか存じ上げませんが、ありがとうございます。4/26から展示が始まるそうなので見に行こう!GWの楽しみができたなー
下のリンク先からちらっと絵が見られます。
もうひとつ楽しみは伊泉先生の新刊、4/19に発売だそうですよ。占い本じゃないけど。
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