『モダンマジック』刊行記念 Hieros Phoenix氏×伊泉龍一氏 魔術対談

8/6日曜日、書泉グランデさんで

50人満席、すき間なく置かれたパイプ椅子に人がびっしり!熱気あふれる会場の後ろからひっそり拝見しました。

魔術師さんってどんな方なんだろう?ガンダルフみたいな髭のおじいさん?気難しいタイプ?いやいや、登壇されたHieros Phoenix氏は別世界の住人って感じではなくて。ユーモアあるトークに笑わせてもらいました。

魔術道具の作り方やご友人とのエピソードなどなど、おもしろかったです。

がらっと違ったのが、儀式の実演時。スポットライトが当たってそこに吸い寄せられるように、場の空気が変わり、”魔術師は雰囲気を支配する”を目の当たりにしました。

それをみた伊泉先生がおっしゃった魔術の演劇性ということから、魔術をする良さも知れました。あるテーマにそって演劇的に同化していく、没入していく、子どもの頃なら難なくできたことが、大人はできなくなっていく。魔術のトレーニングで感覚やイマジネーションを活性化させると、またできるようになる。普段と違う脳の使い方ができるようになる。ほおお。

現代魔術は、子どものようにハリーポッターを目指すというより、大人向けの意識変容ステップですかね。

心と対話し、あり方を変えていくのは心理学みたいだし、心のあり方が心身に影響するというと引き寄せの法則や代替医療にも似てるし、現代魔術とNLPはそっくりという話も。

個人的にはカラーセラピーと重なりました。エレメントを体感する、呼び出す、バランスを取る方法(地が強すぎるなら自由な風や柔軟な水を取り込んでいくなど)も、同じことを色でやってます。西洋と東洋の折衷なのもそう、代替医療的なのもそう。色彩療法は魔術の一種か?

と思ったら、私でも魔術やれるんじゃないか?って気になって、紹介していただいたマジックの中でこれ、試してみたくなりました。フロイトの抑圧の原理をわざと使う魔術!抑圧された欲望は自我と関係なく表に出てしまうのを逆手にとって、自分の願いを無意識に沈み込めるというもの。

今回のお話を伺ったら、まるで異世界だった魔術が近づいてきました。しかもこの本は、他の難解な魔術書と違って、世間話をするように語りかけてくる、親切な仕組み。

Hieros Phoenix氏の次の本は、クロウリーの言いたいことを網羅したものだそう。クロウリーの書いた本は「法の書」しか持ってないけど、全然お手上げだったから、この本は読みたいなぁ。

必修魔術論: アレイスター・クロウリーと〈大いなる作業〉

必修魔術論|国書刊行会
必修魔術論 洗練された知のアート、魔術。 本物の魔術を修めんとする、選ばれし者へ 人生の真意を探る鍛錬〈大いなる作業 magnum opus〉の真髄がここに―― 現役魔術師による確かな経験と実践に基づく正統的理論書。

日本では語られてこなかったことを含め、悪人クロウリーのイメージを変える内容もあるとか。彼の目指したグレートワークを読んでみたいです。

伊泉先生が解説を書かれた『ダーク・ミューズ: オカルトスター列伝』も同じ出版社から9/10発売

国書刊行会さん、いつも面白そうな本をたくさん出しておられますね。

伊泉先生はスピリチュアリズムの本も出されるみたいです(こちらは発売日分かりません)。イベント内でお話があったアンドリュー・ジャクソン・デイヴィスほか、うちでも少しやってもらったスピリチュアリズム講座のテキストが本になるのでしょうか。楽しみです。


イベントでは、いつもZoomに来てくださってる方々ともお目にかかれてうれしかったです。ご挨拶できた方以外にもいらしたと思うんですが、人が多くて探しきれませんでした。また機会があったらお目にかかりましょう。

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