占星術で使う惑星には、ギリシャ・ローマの神の名前がついてます(太陽と月以外)。ほとんどが男性神で、金星(ヴィーナス/アフロディーテ)だけですね、女性神は。
ホロスコープに男性神ばかりなら、人生の色々な悩みには男性性で立ち向かうしかない?たとえば仕事を頑張るなら「火星」パワーで戦う?いや、他のやり方もあるよと教えてくれるのが小惑星「パラス」だったりします。
「パラス」の名になった女神パラス・アテナは、男社会でおりこうさんに立ち回る女性のお手本でもあり、男性に依存しないで自主的に生きる女性を鼓舞するようでもあり、社会で戦うためのバリエーションを見せてくれます。
結婚もね、昔は夫が「太陽」(表で輝く)で、妻は「月」(見えないとこで夫を影で支える)だったけれど、今そんなのは受け入れられないなら、小惑星「ジュノー」のヘラ女神に学ぶと良いかも。夫になめられたら黙ってない、最高神ゼウスにだって物申す妻。
母性も「月」だけじゃなくて、子どもが育ってきて子離れ親離れをするタイミングには「ケレス」、デメテルとペルセポネの物語が教訓になります。
昔からホロスコープに使われている惑星と、現代に取り入れられた小惑星と、合わせて見ていくと、アプローチの選択肢が増えるんじゃないかと思います。
小惑星については↓こちらもご参考に
あと、この神話と占星術シリーズでは「土星」も濃いです。
心理占星術だけに、テキスト著者たちは心の中の葛藤が好きなんですね。制限をかけてくる「土星」や、星座編なら死と再生の「蠍座」なんかは筆が踊ってます。
アーカイブ配信しているのはこの3講座、聞きたい星・星座だけでも受けていただけますのでよかったらどうぞ。
- 神話で本格的に学ぶ現代占星術―惑星編(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星)
- 内なる「女性性」の元型としての小惑星―女神たちの伝承と小惑星(ケレス・パラス・ジュノー・ヴェスタ)
- 神話で読み解く占星術の12星座の物語(牡羊座から魚座まで)
このシリーズの紹介動画もはっておきます
神話と占星術の関わりについて↓
心理占星術について↓
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