これを日本語で読める日がくるとは!
古典の占星術の”原典”、伝統的占星術をちょっとかじった者としては、一度は読みたかった本でした。
著者プトレマイオスは2世紀の人、1900年前?気が遠くなるほど前ですね。その昔は天文学と占星術の区分はなかったと聞いてます。
プトレマイオスもアレクサンドリアで天体観測をし、《アルマゲスト》という天文書を出しています。これは16世紀コペルニクスの太陽中心説までの長きに渡り、天文学の中心だったとか。
そして《アルマゲスト》の対になる?占星術のほうが《テトラビブロス》なんですね。《テトラビブロス》も科学革命以降は読む人が激減したでしょうけれど、失われずによかった。
今回、日本語訳されたのが占星術の方ではなくて、恒星物理学を専門とする学者さんなのも感慨深いです。
そして翻訳者さんによる「テトラビブロス概要」がありがたい!本文を読む前にこのまとめ的なのに目を通しておくと、どの巻で何を説明しようとしてるのか、流れがつかめます。
本文はまだ読みかけたとこですが、占星術が天文学と同等の地位にあった当時でも占星術には批判もあったのか、占星術を正当化する文章から始まってるのがおもしろい。
でね、「占星術は有用だ」とは言っても、「運命論じゃない」とも言ってるんですよ。
まるで、何か絶対的な神命によって元から各人に定められていて、いかなる障害があろうと必然的に起るかのように考えるべきではない。
テトラビブロス プトレマイオスの占星術書 ロビンズ版 p.27.
昔なら決定論的なんかなーと思ってたので、これは意外でした。
惑星やハウスやアスペクトなど、具体的な話はこれから。続けて読んでいきまーす。
「伊泉先生の伝統的占星術の講座はないですか?」「録画でもいいです」
よくお問い合わせいただくんですが、伊泉先生は伝統的占星術はちょっと飽きてしまわれたようで、今は現代の占星術(心理占星術)を教えていただいてます。
またテレーマで伝統的占星術を教えていただいていた2015〜2017年は、講座を録画してなかったので、ご提供できるアーカイブがございません。
他校様では販売されてるところもあるかと思います。ご参考までに↓
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