昨日、読書会に参加しました。オンラインでは初めて。リアルならそう苦にならないけど、5時間も画面見っぱなし、座りっぱなしに耐えられるかしらんと悩みながらも、この本だったら出たいのが上回って申込んだの。
少し前、冥王星講座と生命の木講座「女帝」回で皆さまに聴いていただいた悩み、「人生の虚しさ」「なんとなく退屈だ」に襲われたときにぴったりの本『暇と退屈の倫理学』
前半は、参加者が数人ずつのグループに分かれて、この本の好きなとこや疑問に思ったことなど語り合う時間。同じ本でも、人によって気になる場所が違うのがおもしろいところ。
リモートワークで通勤時間がなくなったから暇ができた、だから退屈してる人もいれば、その暇をフル活用して退屈してない人もいる。
反対に、リモートワークでむしろ忙しくなった、だから退屈する暇がないという人もいれば、暇じゃないけど家にずっといるのが退屈だという人もいる。
暇と退屈はイコールじゃなく、人によって様々だから、読後感も違うのでしょうねぇ。
後半は著者トークと質疑応答。
毒舌とぼやきに爆笑。哲学の話でこんなに笑えるなんて思わないでしょ。「國分さんの話を聞くの初めてだったけど、一発でファンになっちゃった」て人もいましたよ。
だけども実はシビアなお話でした。
この本のテーマの一つは「たのしみ」。それが制限されてるのがコロナ禍です。
宴会、会食はダメでも、まだお酒そのもの、美食自体にはストップかかってません。でもこの先どうなるかはわからんよ、という話。嗜好品が全滅する?
そんなわけないと思いたいけど、糖質オフ、脂質ゼロをうたう商品も増えてきて、甘いものや脂こってりを口にするのに罪悪感を感じる時代です。人間の感性が変わってきてるなら、ありえなくはないか。
そんなもんなくなっても困らないという人でも「不要不急」なら?イベントにしろ人と会うにしろ、それが必要だというエビデンスを出せなきゃいけなくなったら?
「コロナ対策に乗じて何かが進んでないか?」問いかけにはっとしました。
「コロナ対策だから仕方ない」と考えるのを止めてしまうんじゃなく、対策を受け入れると同時に「この圧力はどういうことなのか?」考えるのが大事なのですねぇ。
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