桃太郎を桃子に?

男の子である「桃太郎」は力で鬼を退治したけど、女子「桃子」は話し合いで解決したってなってるみたい。

これはどうなんだろう?

かえって男女の役割を固定してしまうのでは?

桃太郎は、単純な勧善懲悪の話にも読めるけれども、ユング派の人たちは成長ストーリーとしてみるようですね。

親から離れて冒険に出る→強いものを退治して宝物を得る→一人前になって帰ってくる。西洋だとドラゴン退治とか、スター・ウォーズとか、このタイプの物語は世界中にあるということですが、ヒーローはみな男の子。

女の子が戦ったっていい、とはならないのかな。

先日のオリンピックでも、女子ボクシングに対して「女性でも殴り合いが好きな人もいるんだね」と言った人がいたそうで、性差の区別は根強いなぁと思ったところです。

神話と惑星講座での話も思い出します。

同じ戦いの神でも、むやみに戦う男性神アレス(火星)と違って、アテナ女神(小惑星パラス)は ”真っ向からの衝突よりも外交や交渉を好んだ” そうで、話し合い解決は女性性に割り振られてるよう。

ユング心理学の、男性でも女性性があるし、女性でも男性性があるということからすれば、桃太郎が男の子のまま鬼と和解をする話にしてみたらどうなん?て思いました。

私、とくにフェミニズムに関心があったほうじゃないですけど、神話と惑星講座を聴いてるうちに、こんなことが気になるようになってきました。

ジェンダーに関心がある方には、「小惑星」講座がおもしろいと思いますよ。


内なる「女性性」の元型としての小惑星――女神たちの伝承と小惑星

家父長制ないしは男性中心主義的に偏ってしまっている価値観を見直そうとする占星術家の間で、「小惑星」が体現する女神たちの象徴的意味に注目が集まるようになりました。男性的な価値観から押し付けられた女性の生き方ではなく、女性の新たな自由な生き方を考え直し模索していこうという占星術家は、今やホロスコープの中に「小惑星」を導入することを非常に重要視するようになっています。

講座案内文の一部抜粋

講師:伊泉龍一先生
次回8/20,9/3,9/17(予備日10/1)
夜7時30分〜9時(1回90分)
受講料1回¥4,500

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