〈言葉を大切にする〉って?

「やさしい人がいい」っていうとき、やさしい人はどんな人なんだろうか。細やかに気遣ってくれる人を”やさしい”ともいうし、細かいことを気にしないおおらかな人を”やさしい”ともいうし。

もし、おおらかなタイプが好きな人に細やかなタイプを紹介したら、「うーん、ちがうんだよな」てなるでしょうね。

例えばリップを選ぶときには、ローズピンクはあんまり合わないな、ピーチがいいかな。サーモンピンクも捨てがたいとかって、ピンクを細かくわけてます。「ピンクはピンク」とひとくくりにされたら、しっくりこない。

それがふだんの言葉となると、そんな意識してなくて、なんとなく喋って、なんとなく聞き流しています。でも吟味しない言葉では思いや考えにぴったりじゃないのかも。

「しっくりくる言葉を選び取る」ことを大事にしていきたいなと気づかせてくれるお話を聴きました。

【映像配信】読むことを哲学する時間 Re:cord 「〈言葉を大切にする〉って何をすること?」ー古田徹也先生講演会

「駆ける」と「走る」、「炒める」と「焼く」など、似てる言葉があります。「通じればどっちでもいいでしょ」かもしれないけど、「どっちでもいっしょ」「ひとつにまとめちゃえ」では、微妙なニュアンスの違いを失ってしまいます。

いろんな言葉があるというのは、物の見方もいろいろあるってことなんですね。

ウィトゲンシュタインの「アスペクトの閃き」ていう言葉を教えてもらって、本を読んでみたくなったのだけども、私の頭でも読めるだろうか

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