昨日、町田康氏の講演を聴いてきました。『古典から生まれる「想像」と「創造」』。
「訳す」について考える時間。
昔の物語って、なんか高尚なこと書いてあると思ってたんですよね。学校で習う古文のイメージで。でも、実際にはアホ話もいっぱいあって、当時も今も笑えるネタ満載。
なのになぜ、今読むとおもしろみがないのか。教科書的な直訳がつまらんのですな。正しく訳すだけじゃ、消えてしまう何かがある。
文に書かれてない、情景だったり、登場人物の心のうちだったり、が、ありありと思い浮かべられたら、脳内で補えるといいますか。
「わかってるから訳すんじゃなくて、訳しながらわかっていく」というお話に、はっとしました。
「あぁ、そういうことかー!」、一本につながるよろこび。古典じゃなくても、ありますよね。だから、自分で訳すのがおもしろいんだよ、と。
古文でも英文でも、難しいわと思うけど、そこに「愛」があれば。訳に限らず、それを本当に愛してやってる人ってのは発光してる感じ。きらめきがあるな。
今回は、握手までしてもらえちゃって、ドキドキがとまらない。
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