霊界に「地獄はない」という衝撃!食い違う「霊界の真実」

「伊泉龍一 スピリチュアルを考える」、最新動画(No.19)を公開しました。

前回の動画(No.18)では、19世紀アメリカのスピリチュアリズム運動が、「フーリエ主義」という社会改革思想と強く結びついていた、という意外な側面を解説しました。

前回の動画(No.18)はこちら
アメリカのフーリエ主義とスピリチュアリズム|伊泉龍一スピリチュアルを考える18

今回は、アンドリュー・ジャクソン・デイヴィスが「チャネリング」によって書いたとされる、重要文献『自然の原理』の「中身」に、伊泉先生が鋭く迫ります。

この本、実は当時の支持者たちにも衝撃を与えた、とんでもない「問題作」だったんです。

なぜ「霊界の真実」は食い違うのか?

今回、伊泉先生が提示する最大の論点。それは、デイヴィスが語った「死後の世界」の描写です。

なんとデイヴィスは、「霊界を見てきた」結果、「地獄はない」と断言したのです。

これは、同じく「霊界を見た」とされ、当時多くの信奉者を持っていた先達・スウェーデンボルグの「地獄はある」という教えと、真っ向から対立するものでした。

「どちらが本当の”霊界”を見たんだ?」 「なぜ”真実”が食い違うのか?」

この大論争が、初期スピリチュアリズム運動の内部で勃発します。 私たち現代人が「AさんとBさんのチャネラーで言ってることが違うのはなぜ?」と疑問に思うのと、全く同じ問題が当時すでに起きていたのです。

「チャネリング」の正体とは?

伊泉先生の解説は、さらにスリリングな領域へと踏み込みます。

  1. そもそもデイヴィスのチャネリング情報は、本当に「超自然的なところ」から来たのか?
  2. 当時すでに出版されていたポピュラーサイエンスの本と内容が似ていたという「盗作疑惑」 。
  3. 「地獄はない」という思想が、デイヴィスの周囲にいた「ユニバーサリズム(万人救済)」の信奉者たちの影響ではなかったかという可能性。

まずデイヴィスが「自分は本をほとんど読んだことがない」と語っていたことがあげられました。普通なら「勉強していない=信頼できない」と思われそうですが、当時はむしろ逆。学問で得た知識ではなく、“高次の存在”から直接もたらされた言葉であることの証明として、無学であることが“信憑性”になっていた──そんな時代背景が興味深いですね。

そして伊泉先生は、一連の現象を「霊界」の有無ではなく、トランス状態のデイヴィスが、無意識に記憶していた情報(読んだ本や聞いた話)を再構成して語ったのではないか、という「心理学」「神経科学」的な仮説へとつなげていきます。

スピリチュアリズムの歴史を紐解くことが、いかに「人間の意識とは何か」という根源的な問いにつながっていくか。知的好奇心を刺激されませんか?

次回の動画もお楽しみに!

もしこの時代のスピリチュアリズムに興味を持った方は、先生の著書『スピリチュアリズムの時代』もぜひ手に取ってみてください。

動画内で読んでいるのは、61ページ、64ページです。

『スピリチュアリズムの時代1847-1903』
伊泉龍一 (著)


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