「顕神の夢─幻視の表現者」霊的体験をもとに創作した人たちの展覧会

気になっていたスピリチュアルな展覧会

「顕神の夢ー幻視の表現者」ってタイトルそのままに、神?宇宙?超越的な存在とつながった、神仏のヴィジョンがやってきた、その「何か」に突き動かされて表現せざるをえなかった人たちの作品展。

5カ所巡回のラストに愛知県にきて、ようやくいけました。

「顕神の夢ー幻視の表現者」碧南市藤井達吉現代美術館

「こういうのを描きたい」と考えて描くんじゃない、人知を超えた何かによって体が動き、創作されていくというのは、憑依というか、なんというのか。

あっちの世界に行って見聞きしたことを書いたり喋ったりする人がいるように、絵や彫刻として表現する人もいるってことなんだけども、たとえば草間彌生、横尾忠則、岡本太郎など、単に現代アートとして見てた絵を「幻視の表現者」という目で見たら、凄みが違ってくるなぁ。

撮影不可でポストカードも販売がなく、展覧会のフライヤー裏面ですが、左列の真ん中(02)が草間彌生さんの絵。実物にはほんと魅入られました。

「顕神の夢」、神が顕れたのは夢?

「神と繋がった気になって、実はイェソドの夢の中にいる」生命の木で聞くあれも思い出されます。でも見ている人にとっては「夢」ではないんですよね。

どの画家さんのコメントだったか「幻視と空想は違う。幻視は不可視の実存で、空想は概念的遊戯」みたいなことが書いてありました。体験がない者にはわからないけど、彼らには確かにそうなんでしょう。

個人的に興味をひかれたのは、工作舎でグラフィックデザイナーもしていた宮川隆さん。神がかりとなって全国放浪し、自動筆記ドローイングを始めるってどうなってるの?!

いやー、予想以上に強烈な展示でございました。「見てるともってかれそう」という人がいるのもわかる。

美術館のお向かいの古い建物は九重みりんのお屋敷で、ショップレストラン&カフェ K庵があり

ランチは売り切れで残念でしたけど、紅茶風味のみりんリキュールの試飲ができました。飲む用のみりんってあるんですね。おいしかった〜

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