友だちが大笑いしたっていうんで、遅ればせながら読み始めた『口訳 古事記』
まだ三分の一だけど、古事記ってこんなにおもしろかったん?
神様たちの話し合いも会社の会議みたい。現代感覚に引き寄せて読めちゃうのは、今の普通の喋り言葉で書かれてるからだろうな。現代語訳であっても教科書言葉で淡々としてたら、こんな身近に思えない。
「ほな、行ってきますわ」
文章なのに語りで聞く感覚だから、バトルシーンもエキサイティングだし。ちょっとは知ってたエピソード(天照大神の岩戸隠れ、ヤマタノオロチ退治、因幡の白うさぎなど)も面白みが増した。
「因幡の白うさぎ」部分、試し読みあります。
町田康が「因幡の白うさぎ」を口語訳したらどうなる?話題沸騰の新刊『口訳 古事記』試し読み(町田 康)
『古事記』で有名な「因幡の白うさぎ」の神話を、町田康が口語訳したらどうなる? アナーキーな神々と英雄たちが関西弁で繰り広げる〈世界の始まり〉の物語。「前代未聞のおもしろさ!」と話題の新刊『口訳 古事記』より、「因幡の白うさぎ」のエピソードを...
表紙の絵はスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治するシーン、浮世絵師:月岡芳年のもの
昔の人はこんな神様、こんな怪物をよく想像したなと感心する。今だと子どもの頃から映像で見てしまうものが多いから、逆に自由な想像が膨らませられないのかも。
とはいえ、こういう神話的なものは、今でもみんなの中にあるんでしょうな。だから読んでイメージできるんでしょう。
なんとなく受け継がれてきて身について、生命の木の9イェソドに格納されてるとしたらば、知らず知らずにも判断基準や反応のパターンにもなってるのかなと思ったり。
「節制」のパスみたいな読み方してる。荒唐無稽な神話への冷めた目と、それでも面白くてページをめくっちゃう熱さと、両方あって。
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