『ナイトメア・アリー』、タロットが印象的な映画

なんとなく見た映画にタロット占いが出てきて、一人ほくそ笑んだのでちょっとご紹介。

『ナイトメア・アリー』

1939年、大恐慌時代のアメリカ。訳ありの男が、流れ着いた巡業サーカス一座で読心術、コールド・リーディングを身に着ける。これはいける!とふんだ男は、都会に出て富裕層向けのショーで成り上がっていく。その先に待ち受けるのは…。

最初に拾われたサーカス団で、透視サイキックショーをする女性がタロット使いでもありました。

彼女が広げるのはマルセイユ版。その昔、まだタロットはめずらしかったとわかるやり取りがありました。「このカードはなに?」「フランスで買ってきてもらったのよ」みたいな。

で、主人公を占うシーンがあるんですよ、3カードで。出た3枚がもう、タロットを知ってる人なら「そのあとの展開ずばりやん!」て思うはず。

映画全体に流れるイメージは「奇術師」「運命の輪」って感じ。

そもそも原作本がタロットに沿っている!と後から知りました。「第一章:愚者」から始まり、22章それぞれ大アルカナの名前になってるの。Amazonの試し読みで目次が見られます↓

映画で使われてたのはオリジナルのタロットなのかな?

この映画の監督ギレルモ・デル・トロの名を冠したタロットもあるんですよねー。魔術師カードが監督の絵!

映画にはタロットのほか、精神分析や交霊術もでてきます。カウチに寝て精神分析を受ける様子や、そのとき分析家が何をチェックしてるとか、霊媒師(偽)の語り方とか、私は映像で見られておもしろかったです。

予告編にもうっすらタロットが浮かんでますのよ↓

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