欧米でロングセラーを続けているという、レイチェル・ポラックさんのタロット解説書。
発売されてすぐ買ったんですけど、カードの解説部分は読まずに寝かせておりました。というのも、伊泉先生のウエイト版タロット研究会にて、ウエイト氏自身の解説本Key to the Tarotを教わっている最中だったので、他の本を読まないでおこうと思って。先月大アルカナの解説を聞き終え、ようやく読むことができました。
「タロットの書」のカードの解説は、一枚一枚、描かれた絵からイメージを広げています。作者ウエイト氏の意図から大きくそれることなく、レイチェルさんの目線も加わってる感じ。
ウエイト氏がカードに込めた神秘主義思想だけではなく、フロイトやユングの心理学、東洋思想、ニューエイジ思想も加えながら、解説されています。描かれた人の服装や花など、色の象徴で語られる部分は、カラーセラピストとしては特に興味をひかれたところ。
小アルカナの解説は、まず、スートの説明が分かりやすいなと思いました。一枚一枚のカードについては、ウエイト氏の本では箇条書き程度しか載ってないんですが、それをベースにしながらも、私たちがイメージしやすいような例もあげられてます。
ウエイト版タロットが世に出たのは1909年、この本は1980年代初めに書かれました。80年代でさえ今は昔だけれども、ウエイト氏の本Key to the Tarot(1910年出版、日本だと明治43年)に比べたら、ずいぶん身近に感じられます。
そして!個人的に何度も読み返したいのは、第3部の「リーディング」。ここに書かれてるのは、タロットをどう活用して、人生に活かしていくかということ。タロットだけじゃなくて、占星術でも数秘術など他のリーディングにも応用できる考え方だと思います。
かなりのボリュームでもあり、もしタロットの本を読むのが初めての方だったら、同じ著者のこちら↓が、コンパクトで取り組みやすいかもしれません。
タロットの本は、ほかにも「本の紹介」ページでご紹介しています。
私の次の課題本は、タロットの書の訳者あとがきでも紹介されてます、ケン・ウイルバーのアートマン・プロジェクト。神秘主義を心理学的にわかる本として、ウエイト版タロット研究会でも、伊泉先生にご紹介いただきました。いま読みかけだけど、むむむ、むずかしい・・・
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