山田五郎さんの講演、聴いてきました。今回は19世紀末から20世紀にかけての象徴主義。
「目に見えるもの」を描く写実主義や印象派と違って、「見えないもの」「自分の中にあるもの」を描くのが象徴主義。やがてシュール・レアリスムにもつながる流れ、ここから始まったんですねー。
19世紀末といえば、オカルト関係でもいろいろ動きがあったころ。神智学協会や黄金の夜明け団の設立…。見えない世界に開かれた時代?
抽象的な概念を何かのモノに象徴させて描くっていうのは、言葉で語り切れないことを生命の木で表すのにも似てるし、含みあるタロットの絵にも似てる気がします。
そのころよく描かれた「運命の女」Femme fatale。サロメ、リリス、セイレーンなど、画家さんの妄想が炸裂してると思うとなんとも言えません。
あとヴィクトリア朝イギリスでは「髪に霊力が宿る」とされてたとかで、やたら髪を熱心に描いたってお話もおもしろかったー。
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