「またフォックス姉妹か…」と思った方、ちょっと待ってください。
今回は展開が変わります。快進撃を続けてきたフォックス姉妹に、ついに最大級の痛烈な批判が襲いかかります。
医学教授たちの批判
1851年2月18日、コマーシャル・アドバタイザー紙に、バッファロー大学の医学教授3名による記事が掲載されました。
彼らの主張は明快です。
「フォックス姉妹は膝の関節を脱臼させて音を出している」
解剖学の専門家である医学教授たちは、こう説明します。
足の膝関節付近の骨を軽い脱臼状態にする時、そして脱臼を戻す時に音がする。外部から見ても骨の動きは分からないが、この方法で大きな音を発生させることができる、と。
実際、バッファロー在住のある女性が同じ方法で音を出せることも確認されていたそうです。
遠くで音が鳴るのはなぜ?
「でも、フォックス姉妹から離れた場所で音が聞こえたって報告もあったよね?」
この疑問に対して、教授たちは腹話術の原理で説明します。
音は実際には膝から出ているが、参加者の注意が壁の方に向けられていれば、腹話術の人形と同じように「あっちから聞こえている」と錯覚してしまう、というわけです。
特に交霊会は部屋を暗くして行われることが多いので、より錯覚しやすいとも。
実際に調査が行われた結果…
この記事を受けて、フォックス姉妹の長姉・リアが反論します。
「詐欺師だと非難されることには我慢がなりません。正式な適切な調査を強く望みます」
そして実際に、医学教授たちがリアのもとを訪れて4時間にわたる調査が実施されました。
結果は…
- マギーの膝が拘束されたとき、音は聞こえてこなかった
- かすかに音が聞こえた時は、教授が彼女の骨が動くのを感じた
- 明確な音が聞こえたのは、彼女が普通にくつろいでいる時だけ
- 音が鳴り始めて膝の動きを封じると、音は消滅した
これ、完全に教授たちの説が立証されたように見えますよね…
まさかの強気反論
普通ここまでやられたら黙ってしまうのでは?と思いますが、リアは強気です。
反論記事で彼女はこう説明しています。
「音が聞こえなかったのは、批判的な人たちの前で霊が撤退してしまったから。私たちには霊を引き止める力はありませんでした」
つまり、懐疑的な人がいると霊は来てくれないんだ、という説明。
でもちょっと待って。コリンシアンホールの公開交霊会の時は、もっと大勢の批判者がいたはずでは…?
さらに反論は続く
リアの攻撃はこれだけじゃありません。
「過去4年間、ずっと膝関節で音を作っていたなら、関節はひどい状態になっているはず」
「チェイス氏が参加した時、霊は正確に答えたのに、教授たちはそのことを新聞に書いていない。失敗した時のことだけを書いている」
そして最後にこう言い放ちます。
「今やリー教授たちはより困難な地点へと向かっています。そして、自分たちの誤りと詐欺行為に対して私たちが潔白であることを男らしく認めなければならないでしょう」
逆に攻撃してるんですよ。強い。
この批判でフォックス姉妹は終わったのか?
伊泉先生が先に予告してくださっていますが、答えはNOです。
次回さらにもう一つの強烈な批判が紹介されるそうですが、それを受けてもなお、フォックス姉妹の人気は衰えることなく続きます。
そして、フォックス姉妹だけでなく、「もっと目新しい霊現象を起こすミディアムたち」が続々登場し、スピリチュアリズムはムーブメントへと大きくなっていくとのこと。
次回の「もう一つの打撃」、そしてその先の展開が楽しみですね!
気になった方は、ぜひチャンネル登録もお願いします!
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今回はこの本の101〜103ページを読んでいます

『スピリチュアリズムの時代 1847-1903』伊泉龍一 著


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