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「タロットのウェイト版を習い始めようと思っている人のために」講座の文字起こししたもの

2020年6月20日 by thelema コメントする
伊泉龍一先生タロットの「ウェイト版」を習い始めようと思っている人のために

(一部カットあり。記事のコピペはご遠慮ください)

今日はどっから話そうかな。全然知らない人向けに話すという風に心を誓ったので、詳しい人にターゲットを合わせないので、僕の講座の生命の木を聞いた人は「何だよ、知ってるよそれ」みたいな風に思うと思うし、逆に聞き方としては「知ってる話だけどもう一回頭の整理しよう」みたいな感じで聞いていただくとまぁ無駄にならないんじゃないかと思います。

では全く初めての人に設定します。

今日やるウェイト版というカードなんですけど、これ皆さんめちゃくちゃ見慣れた絵で、今日タロットといえばこの絵っていうぐらいに、タロットの代名詞になってるような有名なカードです。

初回のときに言いましたけど、作られたのは1909年なんです。第一次世界大戦の少し前ですね。これを昔と感じるか最近と感じるかは人の時間感覚にもよるけど、僕の個人的な感覚で言うと「なんだよ、最近のカードじゃん」って思ったりします。今から遡ると100年少し前なんですよ。100年少し前って言うとどうですか。何か最近って気しませんか?そうなんです。100年ちょっと前のカードなんです。

今日はウエイト版の紹介をするということが題目になっていますが、ウェイト版というこのカードの紹介をするにあたっては、これが本題になるんですけど「カバラ」とういう話をしなければならなくなります。なので、ウェイト版の話をしつつも、まずはそもそもカバラとは何かっていう話もしてかなければならないんですよ。

なんでカバラの話をしなきゃいけないからっていうことを先に断っておきますね。カバラって何か知らない方は知らなくていいんです、カバラって何かわからんけど、カバラって呼ばれている、これから説明がある何かと、このウェイト版と呼ばれてるカードは関係があるんだということ、ここ留意しておいてくださいね。

これより昔の、伝統的な古い時代のカードを見てみましょう。同じマジシャンのカードで見た方がいいかな。

これ、昔のカードなんですよ。無料講座の第1回目の時に参加された方は、この2枚は少し絵を見ながら説明したと思います、違いみたいなもの。そこでも軽く触れてるんですけど、これね、絵を描いた人の何て言うの、絵の上手さ下手さとか、あの絵のテイストとかそういうことを別として、根本的にこの昔のカードと現代のカードは根本的な違いがあるんですよ。それが今言っているカバラなんです。

この昔のカードはカバラと関係がないんですよ。大丈夫ですか?タロットでちょっと詳しい人だと、「タロットはカバラに起源がある」というような説をけっこう鵜呑みにしてしまう傾向があるんですけど、歴史的な事実を整理しますと、タロットはもともとカバラとは全く関係ないところで誕生したんですよ。なのでこの時代はまだカバラと交わる前なんですよ。いい?

こちらの有名なカードはカバラと交わった後なんです。だからこう言ったらわかりますか?カバラの影響を受けてデザインが変えられたカードがウェイト版なんです。初回でもこんなような話を軽くしています。ここまでは理解できてますか?

だから初回の時にチラッと言ったように、ウェイト版を勉強するためにはカバラの知識が多少なりとも必要になります。逆に言えば、マルセイユ版はカバラの知識を必要としないということです。カバラの影響を受けてるか受けてないかで昔のカードと現代のカードの違いがあります。

で、もう一つ。影響受けてるか受けていないかということで、影響を受ける前のカードの世界観ないしはカードの持っている意味合いと、影響を受けた後のカードの意味合いっていうのは、当然のことながら異なっています。

カバラの影響を受けたウェイト版は、元々のマルセイユ版に含まれていた意味とは意図的に変更されているカードというのがあります。だから同じマジシャンというタロットでも、昔から今も変わらず共通する点は実はあります。共通する点はあるんだけれども、カバラの影響を受けてるウェイト版は、元のカードにない意味が付加されてるんです。

占うときには当然、共通する部分にポイントを当てれば、同じようなメッセージにはなるけれども、カバラで付加された意味があるので、ウェイト版の方が昔のカードプラスアルファのメッセージ性を持つということになります。いかがでしょうか?二つのカードの違いはご理解いただけたでしょうか?

だからここで「私はカバラって何かわからんけど、宗教臭くてなんか宗教っぽいんでしょ、なんかやだ私」っていう方は、古い時代のカード(マルセイユ版)の方がいいかもしれません、勉強するのは。カバラなしで勉強できるので、最短と言うか、より短い期間でタロットをマスターするにはこっちです。こっちの講座を今やってるんですけどね、土曜日に(基礎からしっかり学べるタロット―大アルカナ編)

やっぱりこれって、人によって好みがあるじゃないですか。昔のカードも面白いけれども、「でも私、やっぱりカバラの影響を受けた現在一般的に広まっているウェイト版をどうしても勉強したい」という方はここで壁にぶち当たらなければいけないんですよ。壁というのがカバラです。その壁を少し切り崩せればいいかなと思うわけですよ。カバラを勉強しなければならないということです。

じゃあここで、さっき言いかけていたそもそもカバラって何?って話にうつんなきゃいけないですね。カバラをどうして勉強しなきゃいけないのかっていう意味はわかりましたね。それからカバラの影響を受けてない時代のカードと影響を受けた後のカードと大きく分けられるとわかりましたね。現代のこのカードをやるためには、カバラの影響を受けているのでカバラを勉強しなきゃいけない。

じゃあ今日もう50回ぐらい口にしたカバラとは何かいきますよ。カバラっていうのは元々いつぐらいに誕生したとか、そういう細かい年号とか年代とかって話ももちろんできるんですけど、そういうのは本講座でやりますけど、あんまり情報量を多くすると頭が混乱すると思いますので、短い時間でいっぱいいっぱいになると思いますので、細かい年代とか一切抜きにして、シンプルにいきます。

もともとユダヤ教という宗教の中で生まれた思想のことなんですよ。カバラというのはヘブライ語です。ユダヤ教の人たちが使っていたので、使っている言葉はヘブライ語です。ですからカバラというこの単語もヘブライ語なんです。

日本語にカバラという言葉を訳すと、伝統とか口伝とか、こう伝えてくっていう意味を持ちます。口承で伝えてくっていう意味、ニュアンスなんだけど、実際のところカバラは、今日では書かれたテキストが残っています。はい皆さん、この時点でカバラとは何かと言われたらまだ中身は分からないけど定義はわかりましたね。もともとユダヤ教で生まれたひとつの思想だということです。いいですね。

で、カバラとタロットを学ぶ時にどうしても必要となる図があるんですよ。こういう図見たことありません?

(9が二つありますが、上の段の9は8の間違いです)

これ手書きの図なんですけど、これなんて言うかっていうと「生命の木」と呼ばれている図です。「生命の木」って何のことやらっていう、この言葉の意味は置いといてください。まずこう理解してください。言葉の意味は別にシンプルな言葉だけど「生命の木」というこの言葉はまずおいといてください。でも「生命の木」と言えばこの図のことなんですよ。

じゃあ皆さん、こういうふうに頭を整理して下さい。カバラはもともとユダヤ教という宗教の中で生まれた思想です。じゃあ私たちは、ある考え方や思想を説明する時に、単に言葉で羅列するよりも、図にしたほうがわかりやすかったりしません?

分かります?会社でプレゼンをする時に何かこうチャートを作ったりしませんか?今日だったらパワーポイントで図を作って用意してったりするでしょ。図があるとわかりやすいじゃないですか。つまりカバラを説明するときの図がこの生命の木です。

これも生命の木とは何かって中身は分からないけどカバラというユダヤ教の思想を説明する時に使われる図なんだということは理解できるじゃないですか。一個一個明確に説明していきますよ。昨日も言ったように曖昧な説明ではなくて。

この図はカバラを説明するときに必要な図なんです。そしてこの図こそがタロットとカバラをつなぐ、ちょうどメディアになるんです。接点になるんです。どういうことかっていうとですね。

この図が何を意味してるかって言う前に、タロットがどうこの図をもとにして結びつくのかっていうことを形上、しめしています。形上、まず丸いところあるじゃないですか。今日は専門用語は一斉抜きにして説明しますよ。

丸いとこがあるじゃないですか。丸いとこが何か分かんなくても12345…で通し番号がふってあって、10まで番号がふってあります。10個あります。数えると分かるんですけど、この図はこの丸いところを結んでいる線が全部で22あるんですよ。1,2,3,4て数えていくとわかるけど、ここで22という数があります。実際数えようとしましたね?1,2,3,4って数えていくと、全部で22あります。

その22という数は、ほら皆さん、初回にまったく初めの人に言ったように、タロットの大アルカナというカードは全部で22枚あると言ったじゃないですか。そう、数がたまたま一致してたんですよ。

いつ頃誰がって話は今日は省略します。誰かは言わない、別にわかってるんだけど、固有名とかもあげると情報量多くなるので。19世紀に入ってからなんです。19世紀半ば頃にこの22枚の数、22枚のタロットという数とこの生命の木のほうの、この丸いところを結んでいるパスが全部で22あるという、この22という数に注目して、生命の木とタロットとを関連させていく試みが行われました。

この時点で皆さんどう思われます?全く関係ないものをこじつけてるんですよ。これを皆さんどう思うかってことなんです。

例えば、ユダヤ教のカバラの原理主義者みたいな人達がいる。つまり純粋のカバラを守ろうとする人達がいる。そういう人からするとこう言うんですよ。「タロットを生命の木に結びつけるようなことは、まったくもってとんでもない」。わかります?「もともと関係ないのに何をやってるんだ」。だから、純粋なカバラを守ろうとする原理主義者みたいな人は「タロットと結びついたカバラなんて偽物だ」と言って無視します。もちろんそういう捉え方もあるでしょう。

でも、もう一つこういう観点もあります。物事を純粋にしておこうというよりも、異質なものを混ぜ合わせることによって新しいものが誕生するってことありませんか?そうなんです。19世紀にタロットとカバラが結びつくことによってタロットは元のタロットの伝統的なデザインから変化したし、一方でカバラの方もタロットの影響を受けて変わってったんですよ。いかがでしょうか?

これをポジティブに捉えることができる人だったら、タロットとカバラの関係は面白くなります。どうなんでしょうかね。純粋な純粋主義者と言うか原理主義者と言うか純粋なままにしておきたいっていう人からすると論外な話かもしれませんけど。

皆さん食べ物はどうですか?食べ物の趣味に反映するかも。和食だって和食にこだわりたいって気持ちも分からないでもない。だけれども和と洋をミックスしたクリエイティブな食べ物ってあるじゃないですか。そういうようなイノベーティブな料理が好きな方だったらいかがでしょうか。料理に例えるのは何だよって思われるかも知れませんけど、日本人って昔からそういうの得意なんですよ。異質なものを混ぜて別のものを生み出してしまうクリエイティブなプロセス、得意なんですよ。まさにここで今言ってるのはそういうことなんです。

タロットとカバラは全く別物だったけど、この22という数を媒介にして結び付けられたわけです。そうすることによってタロットとカバラ双方に新しい可能性が開けてきた、それが今日に伝わるタロットのカバラの関連です。

もうちょっとどのように具体的に結び付けられたかっていう話をします。いいですか?カバラの伝統では、この生命の木には10まで数字が割り当てられてるんですけど、10の次に11、12,13,14,15,16っていうふうに数がここに割り当てられていくんですよ。

つまり○が10まであって、プラス22の数があって、何て言えばいいのかな、22あるところに11,12,13,14て一定のルールに基づいて割り振られていくんです。そうすると最後の数が32になるんですよ。言ってる意味わかります?

一部だけ書きました。10の次に、1から2のところに11で、1から3のところが12で、1から6のところが13で、2から3のところが14、こういう風にずーっといって、最後9と10をつなぐとこが32になるんです。こういうふうに数が割り当てられているんです。

それで12345678910の、次の11のところにタロットの一番最初のカード、ここで皆さん、一番最初のカードって言うと「マジシャン」と思われる方もいるかもしれませんが、実はタロットがカバラと混ぜ合わされてからしばらく経って、一番最初のカードは「マジシャン」ではなく「愚者」のカードになったんです。

なので皆さん、今日では「愚者」のカードに0という番号が割り当てられてるのは当たり前のように思ってるかもしれませんが、ちょっと見てください。昔のカードは実は0という番号がないんですよ。

今日では大アルカナの中の一枚として認識されていますが、もともとこのカードは大アルカナの中の一枚ではなくて、独立した単独のカードだったんですよ。だから番号がなかったんです。本当は。古い時代は。ですが、タロットがカバラと結び付けられた時に、22の数に合わせるために、これ入れないと数合わないでしょう?わかりますか?

これを大アルカナの中に加えて、というか大アルカナっていう言葉もその頃作られたんだけど、新たに。ちょっと細かい話すると長くなるな。それで、一番先頭に持ってくるために0っていう番号が付けられたんです。0だと1の前って感じがするでしょ。というふうにこのカードはゼロになったんです。

そしてこの0という数のシンボリズムが、象徴的意味が、まさにこの1から2を象徴するこの場所にピッタリだったんですよ。0という数の持つ意味合いが。でつまりここが「愚者」になりました。

そうすると皆さん、あとは簡単じゃないですか。ここが愚者だとしたら1番のマジシャンのカードは次ここ、2番の女司祭のカードは次ここ、で3番の女帝は次ここ、というふうに11,12,13、14のこの数が進んでいく順番に、大アルカナの0番を先頭に持ってきた順番のカードが、ぺたぺたぺたっと張り付いていくことになるわけです。いかがでしょうか。形上のつながりはわかりました?大アルカナと生命の木がどのようにに結びついているかという形式上のつながりは。

形上のつながりはわかったと思います。次のステップに行きます。

そこでこのように結びついたら、次こうなったんですよ。これが面白いとこなんですよ。ここの元々カバラで持ってる意味っていうのがあるんですよ。ここのカバラで持ってる、この生命の木のここの意味に合わせて、デザインが従来のものからこういう風に変更されたんです。

従来は右の絵です。今日では左の絵です。

例えば特徴を言いましょう。何が大きく違うか、例えばウェイト版のカードは皆さん見て分かります?どっか高いところにいる感じなんですよ。断崖ギリギリの高いところにいる感じです。マルセイユは別に平地をほっつき歩いてるんですよ。

さらにウェイト版は白い太陽があるんですよ。マルセイユにはないんですよ。これはね、デザイン上面白いから適当に画家が付けたわけじゃないんですよ。こういったものが付け加えられたのは、ここの意味を表現するためなんですよ。ここに対応してるということを示すためなんですよ。

通常の入門的な一般的なウェイト版のタロットの解説書には、「断崖絶壁で気をつけてね」みたいな、「目の前に断崖絶壁があって危ないよと犬が警告してくれてます」みたいな、そういうかわいらしいような説明になっていますけど、本当はこの高い所にいるとか白い太陽って、意味はくわしく説明できないけど、11のところと関連する象徴なんですよ。

なんで今日その話をしないかって言うと、それを理解してもらうには、11の説明をこれから20〜30分しなきゃいけなくなるからです。この話を20〜30分したら「はい終わり」ってなっちゃうでしょ。終わりどころか時間延長になるでしょ。

なんとなく皆さん、僕の言いたいことわかりました?理解していただきたいのは、絵に付け加えられている、昔のカードと違う細かいデザインの細部っていうのは、生命の木を理解しないとわからない仕組みになってるんです。

そういう観点からすると、一般的なタロット占いの本にはこんなこと書く必要もちろんないのかもしれない。だから書かれてないのかも知れないけれども、一般的なタロット占いの本で隅から隅まで読んでも、なかなかこの絵に描かれているシンボルの、もともとカバラとの関連で作られた意味というのはわからないままになってしまうわけです。

で、それを毎回今、夜1時間ぐらいさらさらっと喋って毎回説明して、小難しい話してるんですよ。無料講座じゃないところでね(カバラの生命の木から学ぶ「ウェイト版」タロット)。

はい、もう少し言いますよ。しかも面白いのがですね、今まずこう言ったじゃないですか、ここの意味がカードの絵に反映したって言ったじゃないですか。面白いのは逆もあるんですよ。このカードのイメージが今度はカバラのここの意味を理解する鍵になってくるんですよ。わかりますか?

カバラは元々、こういう絵のイメージで表現されてないんです。元々テキストのみなんです。そうすると、テキストで理解するよりも、直感的に絵を感じ取れる方だったら、絵のイメージを想像して、絵のイメージから想像力を広げていくことによって、逆にここのパスの意味を理解するためのツールとして使うことができるんですよ。わかりますか?言ってる意味。タロットの方からカバラを理解することもできるようになります。そしてカバラを理解することでタロットの理解も深まるっていうことなんです。

これはなんか奇妙なことに、ニワトリが先か卵が先かのようにどっちが先とも言えない円環するイメージになってます。ということでタロットの大アルカナとパスと呼ばれてるこの線のところね。丸いところをつないでるパス、この線のところがいかに対応していて、いかに影響しているかっていうのがわかりますね。

もうちょっと見ていきましょうか。もうちょっと見ていくために、皆さんの中で占星術が好きな方がいたらこの図はこの生命の木は、急に興味持つと思いますよ。占星術すきな方は。

実は丸いところって、ヘブライ語でセフィラーと呼ばれてるんですよ。セフィラーって英語だとsphereスフィアーなんですよ。スフィアーって、僕がやってるような古い時代の占星術の講座に参加されたことがあるなら、聞き覚えがある言葉です。天球と日本語に訳されているものです。地球を取り巻く惑星たちがこう、惑星たちが位置する天球の層のことなんですよ、スフィアーって。わかりますか?つまり一個一個の丸いところって、天球の層なんですよ。

もっとダイレクトに言ったほうが興味わくと思います。つまり、10のところが地球なんです。10を象徴するのが地球なんです。それで、地球から最も近い天球層は月の層なんですよ。占星術やってない人も月は馴染んでますね。地球から1番近いところの月の層が9なんです。月の天球が9を象徴します。月の上には水星があります。そうすると9の次は8ですね。ここが水星なんです。水星の外側には金星があります。そうすると、次7が金星です。金星の外側には太陽があります。太陽は6です。

以上、占星術をご存知の方だったら、今の順番は知ってると思います。僕の古い時代の占星術の勉強された方は、カルデアン・オーダーという形で、昔の人が地球を中心にして天球層が取り巻いていく、昔の古代の人々の惑星の順番があるんですよ。その順番に並んでるんです。ごめんなさい、今ちょっとむずかしい話になったかもしれないけど。占星術上の惑星の順番で構成されてるってことです、簡単に言うと。いいですね。

なので、こうやって地球から月、水星…ってって土星までいきます。ちなみにここで、いいや、やめとこ。天王星海王星はどうのこうのっていう方がいるかもしれないって言おうとしたけど、いい、それは。何だったら、あとの質問コーナーで受付けます。

で、天球層がこうやって続いていきます。そうするとね、ここで占星術やってる人が興味を持つよって言ったのは、こういうことなんですよ。現代の普通の占星術やってる方でも、水星といえば水星のキーワードとして浮かぶものとして、この言葉を言っても違和感ないと思います。例えば「知性」どうですか?金星の方は「愛」。これまったく皆さん違和感ないと思うんですよ。愛というのはもうちょっと広く言うと感情です。人を愛する気持ち、感情です。で見てください。8が水星で、7が金星でした。

実は、生命の木のここの場所には、もともとヘブライ語が位置してるんですが、今日は専門用語を使わないので、それを止めますが、その元々持ってるヘブライ語の意味に、大体おおよそ8番の方は、今日の私たちの知ってる言葉でいうと思考、考えるということ、つまり知性と関連する、思考と大体対応するんですよ。7は感情です。わかりますか。

で、現代の占星術やってる方だったら、月は私たちの心の無意識の領域って言っても多分違和感ないですよね。そう私たちの現代の言葉に置き換えるなら、9の月が位置してるところは、一個の人間の中の無意識と呼んでいるものに近い何かなんですよ。無意識って言葉に完全に一対一対応しないけど、昔のこの概念は。だけど近いところにあるんですよ。

これが何が面白いかってことなんですけど、タロットの話から、ちょっとこの生命の木の本質に入るところに少しだけ進みますよ。4,5分でちょっとやってみます。

これね、生命の木って講座をやるときに、僕は生命の木をね、四つのブロックに分解するんですよ。四つのブロックに分解するのは僕独自ではなく、昔からの伝統です。この1,2,3でひとつのブロック、4,5,6でひとつのブロック7,8,9でひとつのブロック、10単独で一つのブロック、四つの領域に分かれる、これは昔から伝統的なカバラの考え方なんですよ。

この四つの領域に分けた時に、私たちが現実と呼んでいるものっていうものが、ちょうど10に該当するんですよ。この地図の中で私達が現実と読んでいるものは10ですよ。分かります?別に、なんで一番下なのっていう理由もあるんだけど、気にしないでください。10が現実と呼んでいるところです。じゃあ現実の上にあるのは、7と8と9が現実に直結してます。わかりますか?

本当の事言うと、私達が呼んでいる現実は7,8,9,10の全体で作り上げられるんだけれども、私達が日常的に「これが現実だ」と感じてしまう物質の世界が10に該当します。

言い方を変えたらこっちのが的確だと思います。出来事の世界です。日々出来事起こるでしょ、皆さん。今日は雨が降ったとか、近所で交通事故があったとか、コロナウイルスが蔓延してるとか、日々出来事があるでしょ?それが10なんですよ。出来事と思考と感情と無意識の世界の関係を7から下は示しています。

伝統的な昔の用語ではこんな説明になってません。昔のカバラのテキストの中で言いたいことを現代風に解釈すると怒られるかもしれません。でも僕はそのように理解しています。

そうするとこういうことなんですよ。生命の木の図を見ているとね、こんなことに気づきます。例えばコロナウイルスが流行りました。これが出来事じゃないですか。これは私たちに動かすことのできない事実としての出来事です。

そうすると私たちはそのコロナウイルスが流行ったという出来事に対して、特定の反応をします。しかもこの反応は私たちが意識的にではなく無意識的に反応してしまう部分があるとしたら、それは10-9が示します。

無意識的な反応っていうのは気づかないので、文字通り無意識なので、気づきづらいのでピンときづらい話かもしれませんけど、10-8だったらわかりますよ。コロナウィルスが流行りましたと言ったら、それに対して私たちは1人1人考えるんですよ、何らかのことを。わかりますか?

ある人はこう考えるかもしれない。例えば「コロナウイルスが流行ったって言っても、別に毎年インフルエンザが流行ってるから大したことないんじゃないの」って考える人もいます。一方で「インフルエンザと比較なんてしたらとんでもない、これは新型のでワクチンも治療法もまだ分かっていないから、これはやばい」って考える人もいます。

人それぞれいろんなことを考えるじゃないですか。そうすると、その考えに従って、次の日にその人がとる行動っていうのは変わってきません?その行動によって出来事の世界は影響を受けませんか?わかりますか?私達がいかに出来事に出会って、それをいかに考えて行動して、現実の世界に影響を与えるかっていうことを示してるラインなんですよ。わかります?

一方で、私たちはコロナウイルスのニュースを聞いた時に、考えるだけじゃなくて、同時に7の感情の方も動きませんか?怖いと感じる人もいます。怖くないと感じる人もいます。怖いと感じた人は、7からほら、感情が動かされるんですよ。怖いと感じた人は怖いという感情が嫌だから、その怖いという感情を慰めるために、怖くない情報を得ようとして考え始めます。

「でもたいしたことないでしょ、コロナウィルスは」とかっていう情報をピックアップしようとします。わかりますか?そうやって8で情報をピックアップして考えて「結局コロナウィルス大したことないよね」っていう答えを出して、感情をコントロールしようとします。そういう動きもあるじゃないですか。

これはね、生命の木のほんの下の一部分の、ほんのさわりのところを説明してるわけです。本講座では、今言ってる話をめちゃくちゃ丁寧にやっていきます。下の方はある種の心理学のような講座になります。

なんでそんなことを学ぶ必要があるのか?っていうことなんだけど、占い師やってる人のほうがこのことわかる。どんなに占いをやってカードのメッセージを伝えたとしても、本人自身が自分の思考のパターンにとらわれていたりとか、自分の感情のパターンにとらわれていたら、全くこの現実を変えられないでしょう。分かります?

この生命の木を学ぶということはその、占い師として向き合った時に、その質問者に対して、こういった領域での固定されたパターンで身動きできなくなってる人を見ると同時に、実際のところを言うと、占い師である自分自身だって、現実の世界で何か行き詰まったときに、自分自身の固定観念や自分の恐れの感情などで、この出来事の世界に対してあまりよろしくない影響を与えてることもある、そういったことに気づいていくツールなんですよ。お分かりいただけますでしょうか?

しかもいいですか、8の行き詰まりを解決するため、例えば思考の固定化を、固定観念を解決する道っていうのは、いろんなパターンがあるんですよ。8-5と8-6と8-7と8-9と8-10と5本もありますね。この5本の方法を示すのが、言うまでもなく、それぞれに該当するタロットなんですよ。

私たちが自分の固定観念から解放されるために、一つの方法は、私達の意識を8から5へ向けていくことなんです。8-5は「吊るされた男」と呼ばれるカードが該当します。ですから「吊るされた男」というカードを理解すれば、私たちは時として自分の思考の囚われに気づくことがあります。こういう風にタロットを使っていくわけです。

これはですから、まったく占いをする必要すらない、占いのためものじゃなくて、占いとは関係ないですよ、全く元々は。でもこういう風に占いとは関係ないんだけれども、ツールというか、占いとは関係ない図式なんだけど、今度は逆に8-5のテーマが何であるかっていうことが分かったら、「吊るされた男」の理解は深まるんです。

じゃあ皆さん、「吊るされた男」が出たときに、そのメッセージを質問者に告げるときには、同時に生命の木の8-5の話をしていくことになるんですよ。思考の囚われからいかに開放していくかっていうメッセージなるんですよ。

言ってる意味わかるでしょうか?ちょっと難しかったね。やっぱね、この短時間で説明するのはね。

なんか「なんだかなー」と思って「やっぱやめよう」と思った人もいるかもしれないから、逆にやらんほうがよかったんじゃないかなとも思わなくもないですが、でも興味持ってくれた人も若干いるんじゃないかなと思うんですけど、いかがですかね。

最初に言っとくけど、最初にっていうかこの段階で最初じゃないね、この段階で言っとくけど、本当は「簡単だから、皆さんこれすぐに学んで使えるものだから、ぜひ生命の木とか勉強した方がいいですよ」って言いたいのは山々。簡単ですぐに使えるっていうほうがキャッチーだし、みんなやろうと思うから。

でもそれに反してあえて言うけど、すぐに簡単にわかるものじゃないんですよ。これ言わんほうがいいかな。そしたらみんなやる気なくすじゃないですか。よく言われるんですよ。僕、短い講座もやるけど、たまに長い講座もやるんですよ。そしたら長いっていうのを聞いただけで「えっそれってそんなに続くんですか?私もうやめる」っていう人多いんですよ。

だから、あんまり「難しくて時間かかりますよ」って言うと、みんな来なくなるから言いたくはないんだけど、でも嘘つくのも何なんで正直言います。本当にある程度時間はかかります。10分とか15分ちゃちゃっと本読んですぐできるようなものではないので、時間はかかります。

でも僕は、この生命の木は学んだほうが、タロットの理解は断然深まりますし、リーディングで実際の占いの現場でも、質問者へのメッセージに深みが出てくると思います。十分に学ぶことの価値はあると思います。だから当然講座をやってるわけですけど。

ただ、まあ別にね、物事を深く学ぶことに興味がない人もいるじゃないですか。わかります。僕だって専門としてる分野以外のことだったら、ちょっとだけ興味があるくらいで、深く興味ないことだったら、そんなにめんどくさいんだったらやめようって思いますもん。だからこれは人を選ぶところだと思う。

なので上手くまとめられないんだけど、時間かかっても学ぶ価値があるので、ちょっと興味がある方はトライしてみることをお勧めしますということを言いたいだけです。

今日もいろいろコメントくれてますね。全部答えられなくてごめんなさい。そうなんですよ、生命の木の講座面白いんですよ。

「シークレット・オブ・ザ・タロットの序文を見ながら聞きました。ちんぷんかんぷんでしたが、図の見方が少し分かりました」
そうですね、序文で簡単に解説書いてますからね。

はい、今日はだいたいこんなとこかな。何か言おうと思って言い忘れたことあるかな。ほんとにもう、入り口の入り口しかお話できてませんけど、どうですかね。まああの、生命の木とタロットがこういう風に対応してますよっていう感じのとこを理解すればいいんじゃないかな。

だって今日は本当に初心者の人、そもそもカバラって何?という人向けの話だから。まあ良しとしましょう。何か自分の中で不完全燃焼だけど。ほんとはもっと言いたいことがあったんですよ。でも時間かかりそうだと思って、はしょりすぎたので中途半端感があります。まぁしゃあないな。諦めよう潔く。ということで今日はこんなとこにしようかな。

じゃあそうですね、質問タイムをやろうか、数分間。

「ウエイト版タロットと生命の木はワンセットってことでしょうか」
そうですね、生命の木を絶対やらないとウェイト版をできないとまでは言い切れないけど、ウェイト版の著者が意図していたことは何なのかっていう、作った人ね、アーサー・エドワード・ウェイトという人が作ったこのウェイト版のカードに込められたものは何なのかっていうことを理解するには、生命の木はやったほうがいいですね。

初回にもお見せしたかもしれませんけど、アーサー・エドワード・ウェイトっていうのはこういう人です。これはアーサー・エドワード・ウェイトの伝記です。

こんな人でしたってことが書いてある伝記ですね。

こっちはアーサー・エドワード・ウェイトがこんな本を出してましたっていうビブリオグラフィーなんですよ。言ってる意味わかります?めちゃくちゃ本を書いてるんですよ。何年にこんな本が出ました、どこの出版社からこんな本が出ましたって、ずっと年代で書いてあるんですよ。っていうのだけで一冊の本になってんですよ。ということで、僕みたいな細かいこと調べたい人にとっては、非常に貴重な資料なんですけどね。ということでこの人です。

実際に絵を描いたのはこの人です。

パメラ・コールマン・スミスという女性の画家です。男性のアーサー・エドワード・ウェイトが、自分の思想を表現するために、この画家にディレクションをして、女性の方が絵を描いたということになっています。こっちの本はこの女性の画家の絵について書いてある本です。画家の方も別に生涯でタロットだけ描いた人ではなくて、めちゃくちゃいっぱい絵を描いてるんですよ。当時けっこう成功した画家だったので。中には、彼女が生涯に描いた絵がいっぱい出ている本なんですよ。これね。けっこう分厚い本です。だから何って感じですけど。

「カバラがテーマになった映画などありますか?」
なんかあったっけなぁ?

「友達が伝統占星術の講座を受けたいと言ってます」
最近やってないんだよね。

「生命の木のおススメ本ありますか?」
生命の木のおすすめ本は、僕が翻訳している本が出るのでそれですね。一応一通りは終わったんだけど直してんですよ、今。直すのを丁寧にやってるから、もうちょっとかかるんですけど、一応最後まで一通り終わった本があるんですよ。原著どっかあるかなあ。あるんだけど、探すのはあっちのほうから持ってくるのがめんどくさいのでいいや。そのうち出ます。

「それまでのマルセイユ版のタロットに対して、 ウエイトさんはなぜ、カバラの思想を取り込もうと思ったのでしょうか?」
これはね、ウェイト自身が最初に取り込んだんじゃないんですよ。ウェイトよりも前の時代の人がそうしたんですよ。実際にそのカバラを取り込んだ形で、イギリスで初めて作られたカードがウェイト版なんです。フランスはフランスでカバラを盛り込んだカードって出てるんだけどね。イギリスではこのウエイトのが初めてです。実は、僕が説明してるのはイギリス系のカバラとタロットの関係なんですよ。ところがフレンチスクールっていってフランス派の、フランスの人たちのカバラとタロットの組み合わせってあるんですよ。それはね、ちょっとまた異質なものなんです。僕はそっちのフランスの方ではなくて、イギリスの方の、つまりウェイトのカードに結実したイギリスの方の流れのカバラの話をいつもやってます。

「パメラの絵は好きです!見飽きない」
好きなんですね。僕もですけどね。

「生命の木は数字にも意味がありますか?」
数にも意味があるんだけど、いわゆる一般的な数秘術で言われている意味とは全然違う意味になります。

なんか結構難しい質問がいっぱいくるなぁ。

「神聖幾何学の生命の木とカバラ?とタロットの生命の木はつながりはありますか?」
神聖幾何学は分かるんだけど、神聖幾何学の生命の木ってなんだろう。あんまりちょっとわかんないな。神聖幾何学の方で独自の生命の木っていうのがあるのかな。ちょっと調べておきます。

あぁ。今日なんか質問一番多いじゃん。今までやった中で。

「(ウェイト版とマルセイユ版の)フールの意味の一番の違いはなんですか?」
愚者のカードの一番の意味の違いねぇ。じゃあこう言ったほうがいいかな。ウェイト版の方が真面目なニュアンスです。マルセイユのがちょっとふざけてます。マルセイユタロットの愚者って、見ての通りふざけた絵なんですよ。ウェイト版のほう、ふざけてないでしょ。すがすがしい青年でしょ。旅に出ますって清々しい青年で、純粋な魂みたいなものを象徴しています。

ところが、ウェイト版じゃない方の昔の愚者ってふざけた絵なんですよ。ていうのもこれ、今で言うところのコメディアンの元型みたいなもんなんですよ。アーキタイプみたいなものなんですよ。まず犬がお供してるわけではなく、犬にお尻を噛まれてケツが出てんですよ。犬にこれね、追っ払われている絵なんですよ。どこにも属さない、そして見ての通り、コメディアンの元型って言ったけど、これ道化の服装なんですよ。だから文字通りの阿呆なんですよ。

「正位置と、逆位置はなぜうまれたんですか?」
ちなみにカバラとの関連でタロットやる人達は、基本的に正位置と逆位置は使わないんですよ、本当は。

「アールヌーヴォーの思想ともつながりがあるのでしょうか?」
難しいねこれ。

「ウェイト版とマルセイユ版の恋人のカードの違い気になってます!」
全然違いますからね、絵がね。

「ブラヴァッキーの講座やって欲しいです」

「ウェイト版は逆位置なし?」
ウェイト版で逆位置使っていいですよ。ただ占い方によっては使わない占い方もあるんですよ。それ今度詳しく出る本で何か書いてあるけどね。

「ウエイト版の小アルカナの数字はカバラの解釈を使うのですか?」
違うんですよ。ウエイト版の小アルカナの数字は何の意味もないんです。まったく意味ない。カバラの意味、数の意味とかも関係ないです。

「ウェイトさんは何座生まれなんでしょう?」
「ウェイトは天秤座のようですね。1857年10月2日」

「マルセイユは逆位置ありですか?」
一般的にフランスの人ってマルセイユを使ってるんですけど、マルセイユを使う人は一般的に逆位置を使わないんですよ。例えば、この小アルカナ見るとわかるけど、絵が一緒でしょ。

元々のカードのデザインに正しい正位置逆位置もないんですよ、これって。だからマルセイユカードの場合、逆位置って使わない人のが多いし、ウェイト版の方は「別に逆位置を使ってもどっちでも好きにやったほうがいいんじゃない?」っていいますが、僕もマルセイユタロットの場合は「逆位置は使わないでいいんじゃない?」って教え方をどちらかというとします。皆さん好きにやっていいんですけどね。

「ペンタクルの10は生命の木の配置だと思ってましたが、関係無いですか?」
そうなんです、その通りです。

「先生の一番好きなカードはどれですか?」
好きなカードっていうのはあれかな?マジシャンとか女帝とかでどれが好きということかな。マジシャンとか愚者とか、なんかその辺のカードがすきかな。

あぁ、もう答えられない。質問ありがたいんだけどね。なんで今日はこんなに質問があるんだろう。
「最後だから、質問がたくさんなのでは?」

永遠に無料講座やらないと思ってるのかな。やるかもしれないけど、やらないかもしれない、分かんない。来月はたぶんやらないでしょう。分からんけどね。気が向いたら突然やるかもしれないけど。

もう本編終わってんだか雑談だかなんかわかんなくなっちゃったね。これもう本編は終わりってことにするか、この辺で。はい、じゃあちょっと質問このあときてもいいけど、一応本編はこんなとこで終わります。

あと数分間ちょっと雑談しよう、最後だから。雑談して終わりますか。

「次は直接先生にお会いしたいです!」
ね、直接お会いしたいですね。確かにねどっかでね。

「逆位置って、いつからとるようになったんですか?」
逆位置はね、18世紀の終わりにフランスでタロット占いを始めたエテイヤの頃から常にありますよ。ただ、もともとこれ、先行してゲームに使われたわけなので、ゲームの頃にはもちろん逆位置なんて概念はないので、18世紀末にタロットを占いに使おうと思った最初の人が、逆位置っていうのを考案しました。19世紀末から20世紀にかけて、例えばこのウェイトのような人が所属していたゴールデンドーンと呼ばれてる、つまり今日やったカバラとタロットを結びつけるような人たちは軒並み、逆位置っていうの無視してやり始めました。

「先生的にはどっちがいい?とるのととらないのと」
僕は、皆さんには好きにやってっていう風に言ってるんだけど、これそうね、逆位置、説明長くなるんだよな。無料講座で一回「逆位置とは」みたいなの、やってもいいかもな。そのうちな。いや、嘘だよ。やるって言ったじゃないですかと後で責められそうだから、やろうかなと思っただけで、やるかどうかわからんよ。そういうときに説明するけど、ある理由からそもそも逆位置を使う使わないというよりも、僕の大アルカナの講座に参加されてる人ならわかると思うんだけど、一枚のカードのコンセプトを実際のリーディングに合わせて丁寧に説明するじゃないですか。その話の中に、一般的に言われている正位置と逆位置の両方の意味が含まれてんですよ。なので、一切そんなこと考えずにカードのメッセージを伝えますってのが僕のやり方なんです。

ちょっと説明足りないのはわかってるんだけど。うーん、不満だよね。じゃあ一言でいうとこういうことです。これ、あくまで僕個人ですよ。他のプロの占い師さん、気になさらないでくださいね。僕は逆位置っていうことを一切考えずにやります。もう出たカードの絵のメッセージを伝えるのみです。これで答えになってるかな。だからといって、いいですか、しつこいけど皆さん、逆位置使ってる人とかで「使っちゃ駄目って言ってんの?この人」って意味じゃないからね。別に皆さんが明日も明後日も逆位置使って占っていいんですよ。

「前、逆位置はその意味が弱まるみたいなことを聞いたことがあって、でも今の話だったら全然そんなの関係ないのかな」
弱まるっていうやり方をやる人もいますよね。別にそれはそれでいいと思います、僕は別にそれは関係なくやります。逆位置への個人的な考え方を説明する講座を1回やった方がいいかもね。これは一番みんな気になるみたいだから。無料でやるには長くなるからな、無料じゃなくて低料金の講座みたいなのを考えます。

「逆位置をとる考え方をすると、正位置に比べてその意味が薄れるとか聞いたことがあったんですけど、今の先生の話だったらあまり関係ないのかな」
その人のやり方次第なので、薄れるっていう風に思ってそういう設定でやる人はそれで、その形でやっていいと思います。僕の場合はそういう風に思わない、そういう前提でやらないので気にしないでただしゃべります。

じゃあどうすればいいかっていうことをいいましょう。とりあえず気にしないでやってみたらどうですか?まったく関係なく、逆位置という概念さえ捨ててしまって。しつこいけど、今この人に言ってるだけで、みんなにそうしろって言ってるわけじゃないですよ。迷ってるなら気にせずに、愚者だったらほら、解放されて自由な感じがあるでしょ、逆位置とか云々考えないで、「あなたにとって今大事なのは、何にも囚われず、何も考えずにただ飛び出してみることなんじゃないの?」ってメッセージを伝えてみてください。これが僕のやり方です。

そうすると、そのメッセージを受け取った人が「えー、でも」って言ってるその態度がこのカードの逆位置っぽいんですよ。もちろんその人が「そうですよね。ちょっと私うだうだ考えすぎてました。とりあえず飛び出してみます」って言ったときには、このカードの正位置っぽいんですよ。だから実のこと言うと、逆位置とかなんとかっていうことを気にせずに、僕がこのカードのメッセージを伝えるっていうスタイルはそういうことなんですよ

「前向きってことですか」
前向き、うーん。前向きなのかな。いろいろなんかあんだけどね、逆位置は。でもあんまり細かい話をすると、他の人のやり方に対しての批判的な、批判ではないんだけど場合によっては批判に聞こえてしまうような話にもなりかねないのでこう説明しづらいっていうのがあるんですよね。

「多分ちょっとバリエーションが増えるのかなと思うんですけど逆に混乱もするんだろうなとか」
ちなみに鏡リュウジさんも逆位置使わないってよく言ってるね。

「本当にプロでされてる人ほどそう言われるからそれも気になってたんですよ」
でもプロの方でも逆位置使ってる人もいっぱいいますよ。

「本を出してる人とかいわゆる著名な人っていうか目立ってる人が使わないってすごい言われてて、前から気になってたんですよ。ちまたの占い師の人は使ってるけど、なんでだろうみたいな」
どうなんでしょうね。どっちでもいいですよ。

あぁ、チャットで他の方がうまい具合にまとめてくれてますね。
「正逆にとらわれずに、カードを通じて本質を見ている感じですね。それをただ伝えるだけ」
そうですそうです、そんな感じ。

そんなとこかな、今日は。じゃあ皆さん、またリアルでどっかでやった時には、是非直接来てお会いできるといいですね。全国まぁいろいろ行きますので。わかんないけど。福岡はね、好きでよく行ってるけどね。いろいろ行くので、皆さんホームページとかで講座案内文をいきなりやるので、その時に見つけたらまた是非いらしてください。じゃあまたリアルでお会いできることを!

無料講座もまたやるかもしれないし、あと今zoomでも他でも講座をやってるのでまたぜひご参加ください。ありがとうございました。

伊泉先生のサイト:運命の世界の講座スケジュール

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カテゴリー: オンライン, タロット, カバラ/生命の木 タグ: 伊泉龍一, 生命の木, カバラ, タロット講座, ウェイト版, 初心者, オンラインセミナー, ウェイト=スミス・タロット

「タロットのリーディングをもっと深めてみたい人のために」講座の文字起こししたもの

2020年6月20日 by thelema コメントする
伊泉龍一先生◆タロットのリーディングをもっと深めてみたい人のために

(一部カットあり。記事のコピペはご遠慮ください)

今日も20〜30分を目処に。前回(6/4)は40分くらい喋っちゃったけど。今日はじめて見る方もいると思うんですけど、前回前々回と無料講座を2回聞いてくださってる方もいます。

無料講座をやって良かったなと思うことがあった。それは、こう言われたこと。「本とかすごい難しそうだから、なんか講座行こうかなと思ったけど、きっと難しいんじゃなかろうかと思って、それでためらってたけど、無料講座聞いたら本よりわかりやすいですね」と言われたんですよ。そうなんですよ、これ、大事なポイントだなと思いました。

皆さん、初回も言ったように、無料講座を聞いたらSNSで拡散してください。「実は講座はわかりやすい」「講座を受けたほうがいい」と拡散してください。無料講座の目的の一つは、初回で言ったように、偽善ぶらずに言うと、自分の講座の宣伝ももちろんあります。僕自身講座やってますよ、という宣伝もあります。ふだんなかなか足を運ぶ機会がない人にも僕のこと知ってもらうというのも一つです。

もうひとつは、純粋にタロットの面白さというのを広めたいというのもあります。前も言ったように、僕がタロットはじめたときに、すでに先輩方がタロットをこの日本で広めていて、タロットの世界というのがすでにありました。そこに僕がぽーんと入ったわけです。

僕もいつ死ぬかわかんないけど、もう年もとってるし、そろそろ次の世代に広めていくっていうことで、普段講座に来てくれない人にもタロットの面白さを伝えたいと思うんですが、今日は本当にそのおもしろさを伝えたい所の核心部分になると思うんです。

というのも、最初に言っとくと、20年ちょっとタロットやってるんですけど、20年て僕は長いなぁと思うんですよ。人生でずいぶん長い間タロットと付き合っちゃったなと思うんですよ。最初はこんなに長い期間付き合うつもりもなかったんですよ、本当は。最初の一冊目の本を書いた時点でもここまで長い付き合いになるとは思ってなかったんですよ。当初、次は占い以外の本を書こうと思っていたのでね、野望としては。

ですが、長い付き合いになってしまいました。いろんな理由がもちろんあります。でもその重要な要素の一つとして、誰でも長く続くものってそうだと思うんですけど、タロットが面白かったからなんですよ。おもしろくなかったら、さすがに20年間続けないですよ。

僕そんなに趣味は多い方ではないと思うんですけど、結構オタク気質なところもあって、本を読んだり、音楽を聴いたり、ジョギングをしたり、料理をしたりとか、好きなこと結構いろいろあるんですよ。インテリアも好きだし、いろいろ。だから別にタロットにこだわって、20年間やらなくてもよかったのかもしれない。でもやったのは面白かったからなんです。

じゃ僕がなぜタロットを面白いと思ったか?あることに気づいたからなんです。そのあることを今日は伝えられたら成功かなと思います。皆さんも今日、僕が面白いなと思ったある部分、それを聞いて「あーそうだ」と思ってくれたら、皆さんも今まで以上に、もしかしたらタロットのことを好きになれるかもしれない。

ただ最初に言っておきます。今日は結構、占いの常識みたいなものをちょっとひっくり返す話になります。これはあくまで僕の個人的な考え方なので、他の方の考え方と違ったとしても、別に他の方の考え方を否定するつもりも「そんなのダメだよ」というつもりもありません。あくまで僕の個人的な考え方です。

ですから皆さんも、僕の通常の講座に来てるときはいつも一応お断りしていますけど、「僕が言ったとおりやるのが本当のやり方で、それをやれ」なんてことは一度も言ったことがないんですよ。僕が言ったことのエッセンスを、皆さんが「あぁ自分でもそこは共感できるな」っていうのを拾って、自分なりのやり方を作ってってくださいっていう、そういうつもりで言ってます。なので、もしかしたら今までの中でいちばん過激なことを言うかもしれません。

そこで気に食わなかったときに、これやめてね、初回に言ったけど、SNSで悪口書かないでね。多少傷つくので。傷つくどころか、無料でやってんのになめんなよとか思うもんね、こっちは。だからつまんないなと思った人は沈黙しておいてください。SNSで何も発信しない、それが思いやりでしょ。もちろん面白いなと思った方はもちろんね、僕の目的に賛同した方は広めてください。

では、早速今日の本題に入っていきます。もう5分ぐらい使っちゃったけど。

前回「正義」のカードを取り上げたと思うんですよ。大アルカナの中の「正義」と呼ばれるカード。で、その絵を見て、カードの絵を直観するってどういうことなのかっていうことの、ほんのイントロダクションをやりました。今日はその直観するというその続きの話にももちろんなっていきます。

そこでですね、今日はプロの方とかも結構いらっしゃると思いますので、僕もそういう気持ちになってるのでプロの方も同じ気持ちになっていただきたいんですよ。それは初回のときに、今回講座をやる目的とは別に、今回講座をやるときの自分の心構えというのがあると言いました。それは何かって言うと、長年タロットやってると、どうしても初心を忘れるんですよ。で、初回に言ったように、今回の無料講座は全部、タロットを始めたばかりの初心の頃の気持ちに戻って喋ろうと思ってるんです。

何かほら、初めてやったころって、カードの絵を見て「不思議な絵だなぁ、何だろう、これ」ていう好奇心、そしてわくわくするみたいな感覚ってなかったですか?僕が過去を思い出して、20数年前を思い出したときに、タロットがまったく新鮮だった時の気持ちを思い出したときに、いちばん自分の心情として思い出すのは、絵を眺めて「変な絵だなぁ」「面白い絵だなぁ」と思った、絵への好奇心なんですよ。

なのでプロの方とかも、長年やってると自分なりのスタイルもできあがってるでしょうし、カードの絵の自分なりの考え方みたいなのもできあがってると思うんですけど、いったんそれを今日は忘れて、絵を見るという感覚で、その初心の頃の感覚に戻っていただきたいんですよ。そうするとね、結構、今まで思っていたタロットへのイメージと違ったイメージが、カードのほうからやってくるかもしれません。

で、「正義」のカードを見てください。

前回こんな説明をしました。聴いてない人もいるんで、サラッと言いますよ。ぎゅっと凝縮して言います。このカード見えますか?手元にある方は手元のカードを見てください。特徴は、人が片手に天秤を持ってて、片手に剣を持っている、で、前回こんな説明をしました。天秤ってどういう時に使うかってことです。タイトルがそれを示唆します。「正義」というタイトルです。正しさです。

前回、これをキーワードにして天秤の意味をごく簡潔に説明しました。通常の1枚1枚カードの絵を説明するほど、もちろんちゃんとは説明していないけど、初心者の方でもつかみとなる部分は説明しました。

例えばこういう例を出しました。私たちは何が正しいかと考えるときに、天秤を使って日本人も考えるんですよ。AかBどっちにしようかなというときに天秤に乗せて比較しませんか?

Aという冷蔵庫、Bという冷蔵庫、どっちか買おうかなと思ったら、値段とかデザインとかを比較しながら、自分にとって適切な正しい冷蔵庫選びをしませんか?前回とは違う例かもしれないけど、これが天秤のイメージなんですよ。

天秤で比較していって、こちらが自分にとって適切な冷蔵庫だなって見つかったら、もう迷いはなくない?皆さんも実際に何か買う時のことを想像してみてください。

ちなみに言っとくけど、このカードは別に買い物のカードではないですからね。今日この話聴いて「正義のカードは冷蔵庫を買うっていう意味なんだ」って覚えちゃダメですよ。そういう意味じゃないから。例えですよ、例え話。

決められないって時には、天秤にまだ全部乗っかってないんですよ。全部乗っかって比較した時に、それでも決めずらいってときあるかもしれないけど、往々にして「やっぱりこっちのLGの冷蔵庫かな、日立のは今回はやめようかな」とか答え出しませんか?

そしたら、もう迷いないはずなんですよ。剣で切ることができるんじゃないんですか?例えば「本当は日立の方が、自分が欲しかった機能が入ってるんだけどな、でもサイズと値段とデザインで考えたらLGだよな、やっぱりそっちが大事だよな」ってなったら、自分の欲しかった機能は「でもそれなくても冷蔵庫として使えるからいいか」って割り切りませんか?

これが正義のカードです。正義の絵の説明です。通常の講座では1枚1枚こういうふうに具体的なことに落とし込んで、カードをきちっと説明します。さっきも言ったように、僕が普段翻訳してる本より、僕の講座のほうが断然わかりやすいんです。翻訳してる本がだめっていうんじゃなくて、こうやって日常のベタなことに落とし込むからです。

なぜなら皆さん、講座に来てくれてる人たちっていうのは、実際の占いの現場でタロットを使いたい人が多いと思っているので、ときには哲学的な難しい話もするけど、最終的には必ずこういう日常のことに落とし込みます。

これで全く初めての方でも、この天秤と剣の意味を理解できたことになってませんか?わかりますか?通常これは「剣はなんとかの象徴で、ギリシャ神話でなんちゃらかんちゃらで」ってタロットの本の解説を読んでも「ふーん」とか思って右から左へ流れません?ですよね。

でも皆さんはこの説明を聴いたら、この剣と天秤のイメージが、日常の出来事に重ね合わされることによって「そういうことかー」ってなりませんか?そしたらもう簡単なんですよ。

このカードが占いに出たら、いいですか、皆さん、そう「あなたが今悩んでることを天秤に乗せて正しい答えを出しなさい。そして余計なものは切ってしまいなさい」っていうメッセージじゃないですか。極めてシンプルなんです。

「てことは」って自分の状況を振り返ればいいんです。そしたら引っ越ししようかなとか、離婚しようかなとか、仕事辞めようかなとか、いろんな質問に対して、このカードのメッセージを当てはめることできませんか?重ね合わせることできませんか?これが前回の要約であると同時に、明快に整理しました。

ところがなんですよ。こう言われると、ごく当たり前で、確かに絵に描かれてることだなって思うはずなんですよ。前回「マジシャン」のカードの絵もちらっとだけやりましたね。「正義」ほどくわしくやってないですけど、1番のカード。このウェイト=スミス・タロットじゃなくて、昔のタロットのデザインで絵を見せたかもしれない、この1番のカードは、テーブルの上に物があって、それを使って何かをやろうとしている人物。この絵も見せましたね。

これも絵を見たら、物があって、目の前のものを使ってこの人が何かをやろうとする、これを自分の質問の状況に合わせて考えて想像するんです。イマジネーションなんです。タロットは。想像力なんです。

そうすると、今自分が悩んでることがあったとしたら、あぁ、今悩んでることに対して、「そっか自分の目の前にあるものを使って、自分から何か働きかけてみなきゃ」タロットの本に書いてあるように、始まりのカードなんですよ。自分から始めなきゃダメなんだなっていうふうに、このカードが訴えかけてくるように見えてきませんか?

前回やったように皆さん、この画面を見てくださいね。皆さん、今何か悩んでいるとします。どうしようかなぁ、やってみようかなぁ、うまくいかないかなぁとかいろいろ考えているとします。

そういう風に悩んでる状態で、いいですか、エクセサイズですよ。悩んでるーと思ってパッと見てください。そしたら、やろうかどうかじゃない、「やってみたら」とカードは言ってませんか?今自分の目の前にあるものを使ってとりあえずやってみたらって言ってませんか?

それを感じられるとしたら皆さんは、直にカードのイメージを感じられるようになってきてます。これは、タロットを解釈することで頭を悩ます必要がなくなるし、カードの占い上の意味のキーワードを10個も20個も覚えていく必要が一切なくなります。これが、僕が信じるタロットの極意なんです。僕のやり方です。

だから僕の通常の講座では、カードの意味を一切覚える必要ないと断言します。それから解釈する必要はないと断言します。カードの解釈に悩む必要ありません。私たちはカードの絵を開いた瞬間、カードが何かを訴えかけてくることを感じられるようになります。ここで皆さん想像してみてください。たった2枚をほんの数分だけ説明しましたけど、カードの絵が見えてきてませんか?

これ講座の勧誘っぽくなるけど、これをね、毎回もっと1枚1枚丁寧にやるんですよ。そうすると講座に来てる方は、自然とこうなるはずなんですよ。それでプロになってる方も実際何人もいらっしゃいますから。カードの絵を開いた瞬間、なんにも考えることなく、22枚すべてのメッセージを感じられるようになったら、どうですか。タロット占いは、まぁ言っちゃなんですけど、楽勝になりませんか?

もちろんそれを、質問者に自分なりの言葉で言語化して伝えるためには、それぞれの練習が必要かもしれません。でも、カードが何かを伝えようとしていることを感じる段階までは、等しく全員到達できるんです。しかも短期間で、こうやって数分の説明でいけるんです。おわかりいただけますでしょうか?

ところがなんですよ。ここからさらに本題です。

こんな当たり前のことがなぜできないのか?それはタロットそもそもの問題ではなくて、占いに対する基本的なある考え方なんですよ。

つまり、私たちは子供の頃から日本という環境の中で生きていると、日本人独特の占い観っていうのがあります。その日本人独特の占い観ということを、勉強するまでもなく、なんとなく自然に吸収しちゃうんです、占い好きの人たちはみんな。そうすると占い観、占いとは何であるかっていうことについて、考えるまでもなく当たり前となってしまってる前提っていうのがあるんですよ。わかりますか?

これは別に占いとは限らずに、日常の中で習慣化していることのあらゆることが、改めて振り返るまでもなく、ある前提に則っていて、前提は見返すことがないでんす。その前提に則って考えちゃうんですよ。実はこの占いに関しても同じことが起こってるんです。その一つです。

例えば、皆さんこうやっちゃいません?プロの占い師さんたち、怒らないでくださいね。質問者に「私、今新しい仕事を始めようと思ってんですけど、その仕事を始めてうまくいきますか」って言われたら、例えば「正義」のカードが出たら「うまくいくカードなのか、いかないカードなのか?」ってカードを見ちゃいませんか?そして、うまくいくか、いかないかっていうメッセージを告げようとしませんか?

「マジシャン」でもそうです。うまくいくか、いかないか?と聞かれたら、「マジシャン」の絵を見てうまくいくか、いかないか?と考えちゃいませんか?そうするとどうなるかというと、このカードはうまくいくのかな、いかないのかな?、占いの本に書いてある占い上の意味ってあんまり役に立たなかったりします。

例えば「恋愛だったら、新しい恋の始まり」とかいろいろ書いてあるんでしょ?よく知らんけど。そのキーワードが当てはまらない場合は、どうするかっていうと、このカードが、なんとなく自分がいいと感じるか、悪いと感じるか、とかいうふうにカードを見ちゃうわけです。

そうすると、黄色で塗られているこのカードのバージョンだと、明るい感じだからなんとなく良さそうだから、ついついうまくいくって言っちゃうんですよ。たぶんこんな感じの占いになっちゃうんです。

占いの現場でプロの方は、別にそれで困らないかもしれない。質問者も「あぁそうですか」て喜んで帰るのかもしれない。もちろんそれでスプレッドで他のカードも出してるから、アドバイスカードとか他のカードも読んであげて、なんとなく形になってるのかもしれない。

でも考えてみてください。この絵ってなんて言ってました?うまくいくっていうのではなくて、始めるっていう事の大事さを訴えてるカードじゃなかったですか?現に、日本中のタロット占い師さんの書いているタロットの本で、このカードはどの本を見ても「始まり」のカードって書いてません?「始まり」なんです。

てことは僕だったらこうですよ。「私、新しい仕事をやろうと思ってるんですけど、うまくいきますか?うまくいくならやりますけど、ちょっと迷ってるんですよ」と聞かれたら、僕だったらこうですよ。「うまくいくかどうか気になってるんですね」ということは一応受け入れますよ。

受け入れた上で、「ただね、このカードに出てるのは、ものごとには未来が決まっていて、確かに上手くいくって決まってることももしかしたらあるかもしれないけど、でもこれってね、今大事なのはうまくいくかどうかっていうことであなた自身が悩むよりも、とりあえず目の前にあるものを使って、何かを始めてみるっていうのがこのカードのメッセージなんですよ」これを伝えます。

皆さん、考えてみてください。人生の中でうまくいくかどうかっていう未来の結果を気にしてやるよりも、未来の結果を気にせずに何かを始めてみるってことが、人生の中で大事なことってありませんか?皆さんもあると思うけど、僕も過去の人生をふり返ったときに、そうすることで開けてきたものっていっぱいあるはずなんですよ。僕はあります、いっぱい。

通常の講座だったら、ここでいろんな例を出すかもしれないけど、今日は時間が短いので出さないから、皆さん勝手に想像してみてください。どうなるかわからないけど始めてみたこと、それがいろんなことがあって、今の自分を作ってるってことありませんか?

こうやって皆さんの前でタロットの話をしています。占いの話をしています。でもね、こういう風な自分になろうと思って最初、タロットの本を読み始めたんじゃないんですよ。こうなるなんて予想もしてなかったんですよ。

でもタロットの本に出会いました。そしてその後いろんなことがあって、今に至るわけです。省略するけど。今思うのは、待っててもダメだったし、うまくいくかいかないかなんて思ってもダメだったし、始めてみたことだったんですよ。違いますか?

結果を気にするっていうことに傾きすぎています。だから「占いとは」の前提に、占い師というのは「未来はこうなります」っていう未来を予言するものだという思い込み、まずこれを捨てないとカードは読めないんですよ。カードのメッセージを受け止められないんです。

これはかなり、占いをやってる人たちから反感を買うかもしれないのを覚悟しています。でも今日は、反感を買ってでも、僕がタロットの面白さに気づいたことを伝えるのが一つの目的となっているので、そのためにはこれを言わなきゃいけないんですよ。

未来を予言するツールだとして占いを受けとめ、タロットを受け止めていたとしたら、僕はとっくに辞めてるしっていうかもう、タロットを始めた時点で興味なくしてると思います。

それはね、人によっていろいろな性格があると思うけど、僕のもともとの性格って、未来が決まっているていうのが好きじゃないタイプなんですよ。未来は、自分がどうするかで多少変えていけるだろうということを信じてるタイプなんです。これは人によって性格いろいろだからね。

僕はそういうタイプだったんですよ。だから未来は決まっていて、それを予言するのがタロット占い、「あんたは仕事やってもうまくいかないよ」とか、「どんなに頑張ったってあんたは社長の器じゃないよ」とか、そういう占いだったら、まったく関心を持てなかったんですよ。

じゃあ僕がタロット占いの面白さに気づき始めたきっかけは、タロットって、占いでそう言われてる常識とは違うんだということを、イギリスやアメリカの、僕が当時読んだ1980年代のレイチェル・ポラックさんとか、さまざまなタロットの本の人から学んだからなんです。なんだ、未来を予言するものじゃないんだ!ということです。

だいたい、ほんとのこというと、プロの占い師さんだろうが霊能者だろうが、ふだんの生活で未来が決まってるなんて思わず生きてるんですよ。未来が決まってるんだったら、今どうするかなんて悩む必要ないじゃないですか。これ前回も言ったけど、わかります?

今日何食べようかなんて悩まないじゃないですか。今日これ食べると太るから糖分を減らしておこうなんて思わないでしょ。糖質ダイエットしようと思わないでしょ。なぜ糖質ダイエットするの?女性が多いからなんかダイエットの話してるけど。糖質ダイエットするかどうかで未来の体重が変わるからでしょう?

若い人向けにいうと、未来の体重が変わると今年の夏水着を着るかどうかも決まるからでしょう。で、水着を着るか着ないかで彼氏ができるかできないかも変わるかもしれないでしょう、ばかげた話だけど。わかりますか?

っていうふうに思って生きてるじゃないですか?なのに、占いをやると急にこのモードに入っちゃうんですよ「未来」「予言」

そうすると、僕はこのカードが出たら「始めてみなさいよ」っていうメッセージを伝えるべきだと思うのに、みんなはこのカードがでたら「うまくいくカードなのかな、いかないカードなのかな」で「うまくいくかいかないか、解釈できないんですよ」って言って、講座に質問にくるんです。

僕がタロットの講座をやって、長年受ける質問のベスト1が「このカードがこういう質問のときに出たら解釈できないんですけど、どう解釈したらいいですか?」というものなんです。そのとき必ずぶち当たってるのがこういう「占いとは」の思い込みが前提となっているんですよ。

もう一つ思い込みを言いますよ。未来の予言だけじゃなくて、占いに行くと、AかBか人生の道を決めてもらえるってやつです。これもみんな思い込んでません?

占いやる側も、ついつい質問者が「AかB、どっちですか?」ときいたら、占い師も2者選択なんかをやって「あなたはAにいきなさい」とか「Bにいきなさい」とか、決めてあげようとします。

でもちょっと思い出してください。前回のこの「正義」のカード、どういうメッセージでした?今日もやったけど。これは、あなた自身が、質問者自身がですよ、質問者自身へのメッセージですからね、天秤にのせて正しい答えを出さなきゃだめだと言ってるんですよ。

いいですか。私たちは、人に決めてもらうことが必ずしもいいとは限らないということを知っていませんか?人に決めてもらうよりも、自分自身で納得して決めてそれを選ぶ、選び取って自分がそこに向かっていくからこそ、後悔しない人生を送れるんじゃないですか?

考えてみてください。占い師さんにAだよと言われます、占い師さんにAと言われたからAにいったとします。するとこうなるんですよ、多くの人は、Aにいってちょっとした困難にぶつかったら「やっぱりこれ、Aって言われたけど、これでうまくいくのかな?私A向いてないんじゃないかな」って考え始めるんですよ。違いますか?

それで、ちょっとした困難で「向いてないんじゃないかな、大丈夫かな」と思って、しばらくして別の占い師さんのとこ行って「今Aということを始めたんですけど、壁にぶち当たっているんですけど、このまま続けてうまくいくんですか?いかないんですか?」って聞きに行くんですよ。

そして次、その占い師さんが「あんたなんでそんなのやったの、やめなさい。あんたは結婚しかないから」とか言われて、「あぁ、結婚かぁ」と婚活行くんですよ。で、婚活行って壁にぶち当たって「彼氏できるのかな、結婚相手見つかるのかな」とまた占い師さんとこ行って「今、婚活行ってるんですけど、結婚相手見つかりますか?」とか聴いちゃう。こうやってずーっと占いしながら生きてくわけでしょ。ぶれぶれなんですよ。

これもしね、AかBかということを「正義」のメッセージを受け止めて、本人自身が天秤に乗せた結果、同じAを選んだとしたらどうですか?壁にぶち当たったとしても、大丈夫かなと思ったけど、でもあのとき、AかBかでAしかないっていうことは自分で分かっていたら、ちょっとした困難でももうちょっとやってみようかなと思いませんか?そうしたら、私たちはそのAの道を選ぶことで、もしかしたら形になる可能性があるんですよ。

それをその大事な、なにが大事か分かります?選択するときに、いかに選ぶかが大事かっていうこと、これを忘れてしまうんですよ、占いをやるときに。ただ決めればいいと思ってるんですよ。

こういったことにタロットが気づかせてくれ始めたときに、僕はおもしろくなりました。だからタロットを学ぶことによって、前回、学ぶということで同時に自分の生き方も少し変わったんですよとも言いました。

そうです、こういう風に学んでいくと、自分の人生をその都度振り返ることになって、僕もいい加減に決めてたのを「正義」のカードのメッセージを受け取ったときは「ちょっと今回はじっくり考えてみよう」と思うし。

やってないカードでいきますよ、「司祭」のカードが出たら「考えて決めるよりも、自分の良心に問いたずねてみよう」と思うし、「女帝」のカードが出たら「自分の思いが形になってくるまで少し待ってみよう」と思うし、分かります?

自分自身の元々の性格や考え方とは違う人生のアプローチを、タロットからその都度その都度、受け取ることができるようになります。これがタロットのおもしろさだと思います。いかがでしょうか。

早口でわーっと言ってるから、ついてこれてるかどうか、わからないかもしれないけど、全部理解できなかったとしても、言いたいことのニュアンス分かりますか?

これは、まったくもってタロットの世界が変わると思うんですよ。このアプローチをしたら。ですが、20年間これを言い続けていて、この僕のやり方を受けとってプロになってる方ももちろんいますが、なんつったって僕は地味にしか講座やってないから、そんなに広がっていません。圧倒的多数はこういった形でのタロット占いではなくて、やはり未来を決めてあげるとか、選択肢を選んであげるとか、そういうアプローチになってしまっているんだと思います。

だけど、前々回に言ったように、タロットの無料講座をやる目的は、通常ね、思い切って僕の講座に来た人には伝わるけど、でもそれだけだとやっぱり人数が増えない。でもこういう無料講座だったら「なんかこいつの言うこと一回くらい聴いてやろうか」みたいな人もいると思うんですよ、そういう態度で聴いてくださってる方でも、今、一生懸命耳を傾けてくださったならば「こいつ嫌いだったけど、言ってることに一理あるよな」くらいでも感じていただれば、前より広がっていくと思うんですよ。

ということで、今日はこの3枚のカードの絵を見ていきますけど、「うまくいきますか?」って言われたら、

「戦車」のカードはうまくいくなんていってないんですよ。「うまくいくかどうかわからなくても英雄になれ」と言ってるんです。「自分のカラを飛び出して戦って奪ってこい」と言ってるんですよ。

「愚者」のカードは結果を気にしてる人ですか?違いますよ。ふらっと旅に行くんですよ。「とりあえず出かけてみたら?」って言ってるわけです。

「太陽」のカードはいかがですか?絵を見てください。子供が馬にのってますね。「仕事がうまくいきますか?」ていったら、うまくいくかどうか考えている子どもですか?どこに向かっていくかわからないけど、ほら、馬の手綱を握ってないんですよ、どこに向かっていくかわからないけど、どういう状況であっても歓迎する意がこの子供の姿から見えませんか?どんな状況でも受け止めていく、わかりますか?これがタロットの太陽のイメージです。

星のカードだったらどうですか?うまくいくかいかないかといったら、うまくいく、いかないなんて告げてますか?裸になって、この人はすべてを脱ぎ去っています。手に持ってるものを水に流してます。いいですか。持ってるものを手放していくっていうメッセージなんです。

ちょっとはじめての方は、絵のイメージをすぐ掴みきれなかったかもしれないけど、僕が言いたい核心は、質問に対して合わせて答えるんではなくて、質問者の質問の前提となっている、その世界観の背後に回るんですよ。言ってみたら。

私達は何か悩んでいるというのは、必ずその悩みを作り出している前提があるんです。その前提をこれに置き換えてみたら、その悩みが消えるんですよ。わかりますか?

AかBか決めなきゃいけないって言ってる人に、この「隠者」のカードが出たら、

これ決める人ですか?決めないでいいって言ってるんですよ。しばらくそのAかBかということを決めずに、どちらかを選択するんではなくて、自分が何をしたいか考えるのに大事な時間じゃないかって言ってるんですよ。そうするとこうなりませんか?今すぐに決める必要ないんです。

こうやってタロットというのは、私たちの思い込みを一つ一つ見直していくプロセスなんですよ。これがタロット・リーディングの面白いところだと思っています。伝わったかな。

チャットで何か書いていただいていいですよ。全部拾えるかどうかわかんないけど。

「未来は自分で導く可能性ですね。大まかな流れはあると思います」
その感じでいいと思いますよ。

「相談者さんのためにもなりますよね」
相談者自身が自分で主体的に人生を生きていくっていうことを僕は大事だと思ってるんですよ。占い師さんに言われてすべて決めるんではなくて。そういう意味で、主体的な生き方をもう一度取り戻していくということにおいては、相談者のためになるんじゃないかと思います。

やっぱりあの、なんだろうね、やっぱり占い師になると教える、なんかこう導く側と導かれる側みたいなのが、なんか上下関係みたいなのができてくると、占い師がプチ教祖みたいになってくるんですよ。「あんたあれしなさい」「これしなさい」とか。たしかにプチ教祖みたいなのになると、むちゃくちゃリピーター作れるので、商売上は人気占い師になります、絶対に。

だってプチ教祖になると、質問者に「もう何も考えずに私に聞きに来なさい」ってことになるから。「あんたが考えてそんな愚かな選択肢、また失敗するでしょう。あんたはそうじゃないのよ、こうこうこれがいいのよ」っていうことが、言って言われる関係が出来上がっちゃうとどうなりますか?

もう毎回聞きに行くことになる。そうするとリピーターが続出です。一見人気占い師になってるように見えるし、実際なってるんだけど、でもそれ、相談者のためになってますかね?いかがでしょうか。

これが僕が占い界に入って感じていた、違和感があったとこなんですよ。それをひっくり返す視点をタロットに与えてもらった、色々イギリスやアメリカのタロット本から勉強して与えてもらった、それを伝えようと思って、最初はさっさとやめようと思ってたけど、20年間やってしまって、ついには無料講座までやるようになってしまって、ということです。はい。

皆さん、コメントありがとうございます。これコメント読みあげてると、前に別の講座で話したけど、昔の1970年代ぐらいのラジオのDJやってる気分になります。なになにさんからお便りですって読みあげてる気分になります。

大体予定通りの30分ぐらいになりました。なんか皆さんあります?今日はこんなとこかな。

明日はタロットとカバラの関係みたいなのを話そうと思ってます。なのでまぁ専門的な内容ですけれども、多分カバラとか生命の木っていうのって、なんだかわからないっていう人は「読んでみたけど全然わかんない」とか「講座とか色々チャレンジしてみたけど、私ちょっと無理かな」と思った人も参加してみてください。なんか案外いけるかもと思うと思います。

最後に自画自賛をすると、教えるのうまいんですよ、たぶん。いや、うまいと皆さん、思ったかどうかわかんないけど、教えるのうまいというのはちょっと言いすぎかもしれないけど、あいまいにしたくないんですよ。

難しいこと言って「俺ってすごいでしょう、こんなに知識あるんだよ」っていうふうに思われたくないんですよ。どんな難しい概念であっても、気持ちとして、現実そうなってるかは別として、来てる人全員にわかってもらいたいと思って、いつも喋ってるんですよ。これは本当に。なので、カバラもそうやってやるので、今まで挫折したみたいな人も、ちょっとチャレンジしてみるといいかもしれない。

ということで、こんなとこかな。はい、じゃ皆さん、まぁ今日はこんなとこにします。


前回もそうだけど、ここでじゃ皆さんさよならっていうと、この人ってなんかそっけないなと思われるから、ここから数分間雑談します。もう本編終わり。雑談です。時間がない方は退出してください。

質問「それは日本だけの空気感ですか?先生が以前日本はタロット後進国っておっしゃっていました」
日本だけの空気感?そんなこともないんですよ。イギリスやアメリカでもちゃんと僕と似たような感じでタロットやってる人もいるけど、やっぱり圧倒的多数の占いの現場だと、脅して予言するとかも結構いますのでね。必ずしもそうとは言えないですね。

全部読み上げられないけど、皆さん本当にありがとうございます。メッセージいただけると、やってよかったなと思いますよ。

質問「小アルカナも同じように読みますか?」
そうですね。ウェイト=スミス・タロットの場合だったら、小アルカナも同じようにやれます。マルセイユ・タロットの場合も視点の取り方は一緒ですけど、絵が抽象的なデザインなので、ちょっと違ってきますけどね。

「ルノルマンカードの講座をしてほしいです」
無料ではないけど、ほかのところで、ものすごい低料金で今度やります。

質問「今のを聴いたら、複雑なスプレッドで展開するよりも、シンプルに1枚引く方が答えって正確なんですか?」
究極を言うとそうなんですよ。ただ占いの現場で一枚だけ引いて、質問者に「ありがとうございました」てすがすがしく言ってもらうのは、相当占い師の力量がいると思うんですよ。カードがいっぱいあるほうがゴージャスに感じるので。やってもらった感があるので。僕がおすすめしてるスプレッドがあるんですよ。本講座で話してます。大アルカナを中心に周りに小アルカナをおいていくやり方で、大アルカナをあまり出さないやり方なんです。なのでそのポイントは正しいです。あ、今日逆位置の話をするの忘れたな。

(このあと先生の本棚にある音楽の本と海外ドラマの話など)

最後なんかどうでもいい話になったけど、僕なんかたまたまロックンロールを中心としたポピュラーミュージックが元々好きな世代なんだけど、タロットってこっちにつながったんですよ。この怪しげなイメージていうか、例えば当時のこのジャンルのミュージシャンって、結構アレイスター・クロウリーが好きだったりとか、トート・タロットのね、オカルトと親近性があったんですよね。タロットとアートの世界がね。

最近そういうつながりって、イメージなくなってますよね。ダークなものよりも、なんか日本特有の現象かもしれないけどたぶん、タロットかわいいみたいな。だから前も言ったけど男の人が入りづらいですよね、そういう意味ではね。僕も時々感じるけど。

最後にあれ見せようかな。実は今度タロットのスプレッドの変遷みたいな講座、本を見せながらやる講座で見せようと思っていた、秘蔵のものを見せます。名古屋と大阪の人には見せたことがあります。1960年代のカウンターカルチャーの頃に出ていた昔の定期刊行物なんですよ。オズマガジンっていう少部数で出ていたものなんですよ。

ここの中に素晴らしいタロットの絵が出てるんですよ。貴重なんですよ。なかなか手に入らないんですよ。見えますかね?無茶苦茶なサイケデリックな絵なんですよ。ていねいに扱わないと破れそうで怖いわ。

このタロットを描いているマーティン・シャープという画家。サイケデリックな画家として有名。昔エリック・クラプトンがいたバンド、クリームのレコードジャケットとか、あとジミヘンとかのポスターとか描いてるんです。この絵の実物がタロットになったらほしいな。で、カードによっては…長くなるからやめよう。そういうことで、これも通常のリアル講座ではできないね。家ならでは、ですね。

今日はこんなとこかな。雑談も楽しいですね。皆さんありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

その他の伊泉龍一先生の無料ライブ配信の書き起こし

これからタロットを学び始める人のために2020/6/3

タロットを学んでいる最中だけど、もっともっとリーディングを自由にできるようになりたい人のために2020/6/4

タロットの「ウェイト版」を習い始めようと思っている人のために2020/6/16

カテゴリー: オンライン, タロット タグ: 伊泉龍一, タロット占い, タロット講座, タロット・リーディング, 質問OK, オンラインセミナー, 文字起こし

レポ★タロットの「ウェイト版」を習い始めようと思っている人のために 2020/6/16オンライン

2020年6月18日 by thelema コメントする
伊泉龍一先生タロットの「ウェイト版」を習い始めようと思っている人のために

無料講座4つめは、これまでの3つとはだいぶ雰囲気が違いましたね。

これまでの3つは、タロットで占いたい人に向けたお話でしたが、今回のは占いに直接つながる話ではなくて。

タロットの中でも、他でもない「ウェイト版」をやりたいならば、ぜひとも知っておくといいよ、というカバラ・生命の木の紹介でした。

伊泉先生がこの数年いちばん推してる講座「生命の木」への熱い思いがばりばり伝わってくる内容だったように思います。

30分のはずが1時間講座になりましたから(質問コーナーも入れてですけどね)

そしてなんというか、生命の木は「難しいよ」「時間がかかるよ」「普通の人は嫌かも」って言われると、逆に「絶対やりたい!」ってなるのもあったりしません?

皆さんにもそんなマジックがかかったかもですね!さっそく「生命の木講座を申込みました」とご報告も続々!(すみませんが、他で開催の講座はこちらにお問合せいただいてもお答えできません。直接、主催の方にお尋ねくださいませ)

「簡単なマルセイユより、やっぱりウェイト版!」というご感想も。ウェイト版の絶大な人気をあらためて感じました。私の好きなマルセイユ版のファンが増えなかったのは寂しいけれど…生命の木講座がおもしろいのは、間違いないです!

皆さん、お勉強熱が高まった今、ぜひぜひ生命の木にトライなさってくださいねー

講座が始まる前の雑談で、当教室でやってるzoom講座も紹介していただきました。

今、生命の木から学ぶウェイト版講座をやってます。録画もあるし、途中からでも参加できるので、今日面白いなと思った方は、そっちを今後ちらっと聴いてみてもいいかも。

ただ、めちゃくちゃ難しいと思います。難しい内容でも興味がある方は聞いてみるといいと思います。

1回1時間なので、そんなに長時間じゃないので、途中で「やっぱ私には難しすぎる」ならやめればいいし、ほんとはやめないほうがいいけどね。合う合わないがあるので、合わないなと思ったらやめればいいし。またあとでもちょっと宣伝しよう

これです。

カバラの生命の木から学ぶ「ウェイト版」タロット
伊泉龍一先生オンライン講座カバラの生命の木から学ぶ「ウェイト版」タロット

伊泉先生の「生命の木講座」を受講したことがある方限定ですので、かなり限られてしまいますが、この先、皆さんが生命の木を受講されたあとで、ウェイト版とのつながりにご興味があれば、いらしてください。

開催済み録画あり:5/13「愚者」5/27「マジシャン」6/10「女司祭」
これからの予定:6/24「女帝」、7/8、7/22、8/5、8/19、9/2、9/16…

隔週水曜の夜8時〜9時、1回1時間で、大アルカナ1枚ずつ進みます。

宣伝、失礼しました。

無料講座をお手伝いさせていただき、学びがたくさんありました。講座の内容ももちろんですが、運営上、事務処理、精神衛生の面でも、考え直すことが多かったです。今後にいかそう。皆さま、ありがとうございました。

カテゴリー: オンライン, タロット, カバラ/生命の木 タグ: 伊泉龍一, 生命の木, カバラ, タロット講座, ウェイト版, 初心者, オンラインセミナー, ウェイト=スミス・タロット

レポ★タロットのリーディングをもっと深めてみたい人のために2020/6/15オンライン

2020年6月16日 by thelema コメントする
伊泉龍一先生◆タロットのリーディングをもっと深めてみたい人のために

昨夜は無料講座の3つめ。ご参加の皆さまにはありがとうございました。

6/4の「タロットを学んでいる最中だけど、もっともっとリーディングを自由にできるようになりたい人のために」の続きといいますか、深めるための講座でした。

絵を直に見て、感じて、リーディングするとはどういうことか、実際にいろんなカードを例にお話しいただきました。皆さま、カードと向き合うワークで感じていただけたでしょうか。

チャットに「目からウロコの連続です」ってコメントもありました。思い込みをはずして、もっと自由にリーディングしたいですね!

正義、マジシャン、戦車、太陽、星、隠者、各カードのイメージ解説まであって、伊泉先生のタロット講座を受けたことがある方には、カードの復習にもなったかもしれません。

30分くらいの予定が小一時間、無料なのに惜しみなくお話いただきましたよ。

本編が終わってからのフリートークでは、先生の本棚にある本もいくつか見せていただきました。

写真のこれなんか、表紙デザインもすきだなぁ。

昔のロックとオカルト、カウンターカルチャーの関わりなんかの本をたくさんお持ちだそうで、気になります。クロウリーとロッカーの話も聴きたいってメッセージもありましたね。私もー!

また文字起こししたのも、アップしますね。

雑談もおもしろかったので残したんですけど、今週末にほかで開催される講座のネタバレになっちゃうので、文字にしたのは、20日以降にあげます。

(テレーマでも一昨年名古屋でやってもらいました、タロットの「スプレッド」を学ぶ―― 1960 年代から現代にいたるさまざまな「スプレッド」を学ぶ タロットのスプレッドを学ぶという講座です)

そうそう、無料講座が受けられなかった皆さん!!ほかで500円で受けられる伊泉先生タロット講座があるみたいですよー!

今募集中の講座は、伊泉先生の講座スケジュールからチェックしてくださいませ。

テレーマでは今夜、無料講座4つ目、ラストです。ご参加の皆さまにはまたよろしくお願いします。

カテゴリー: オンライン, タロット タグ: 伊泉龍一, タロット占い, タロット講座, タロット・リーディング, 質問OK, オンラインセミナー

「タロットを学んでいる最中だけど、もっともっとリーディングを自由にできるようになりたい人のために」講座の文字起こししたもの

2020年6月6日 by thelema コメントする
伊泉龍一先生無料タロット講座

(チャットでの質問は一部カットあり。このBlogのコピペはご遠慮ください)

昨日は超初心者向けに話しました。最初にどういう風にタロット勉強したかって話をしました。

それは、カードの絵を見てシンプルに色々タロットの本が出ているので、そのタロットの本に出ている占い上の意味っていうものを比較してみました。

カードの絵を見て、それでタロット本の占い上の意味みたいなところを比較すると、なんか絵と意味が、なんとなく一致するものもあるんだけど、全然一致しないものもある、最初にそれに気づいたわけです。

これ昨日も言ったけど、20何年やってきて、自分の指針としたのは、タロットを始めた頃の初々しい気持ちを思い出してしゃべるって事なんですよ。何年もやってると、タロットなんて飽き飽きしてると思う時期もありました。初めての頃の気持ちを思い出すということです。

話を戻しますと、そのころのことを思い出すと、絵と意味があっていないところがある、当然タロットの命は、命って言い方を強調しますけど、命は絵ですよね。だって絵がなかったらタロットの意味ないでしょ。

ここに文字だけ書いてあったらどう?こんな人気出ると思わないですよね。タロットの人気は、この絵のおもしろさも要因のひとつじゃないですか。紙っていうのもいいですよね。最初この紙っていうのもなんかよかった。

今だったらインターネット上でタロット占いもできたりするし、それはそれで面白いかもしれないけど、やっぱりこの手で触れるっていうツールの魅力もありますよね。

どうしても占いの本に書いてある意味が違和感あるわけですよ。どう考えても結び付けられない、それで次です。何冊かの本を見比べてみることにしました。当然のことながら、そうすると次に二つ目の疑問が出てきました。

一致しない意味があるだけではなくて、今度は本と本を見比べた時に、その本によって書いてある意味が違ったりするんですよ。これどういうことかなって思ったりなんかしました。

最初の頃本当に、全然あの皆さんよりももっと知らなかったレベルだと思うんですよ。その当時僕は、子供の頃に占いとかタロットに興味を持ったことがなくて、大人になって初めて出会った時の話なので、ほんとにわからなかったんですよ。

それでどうしたか。次のステップどうしたかっていうと、まず絵に何が描いてあるんだろうというところに向かいました。でこれがね、僕のタロットの勉強の方向性として、今思うと、当時はわからなかったんだけど、今につながる第一歩だったなと思います。

なぜこの話をしてるかというと、今日はタロットをある程度やってて、もしかしたら行き詰まったりとか、もうちょっとステップアップしたい人向けの話なので、その話につなげようと思ってるんです。

もし僕が最初始めた時、カードの意味を占い上の本に書いてある「このカードの意味はこうです」みたいな、意味を丸暗記するというスタイルでタロットを勉強したら、今にいたってないんですよ。

最初に言ってしまいますが、これはあーそうね、絶対にこの僕のやり方がいいと断言しないけど、僕はいいと思ってるから皆さんにいいます。他のやり方がダメとは言いません。僕が一番いいと思ってるやり方を言います。

僕が良いと思っているやり方は、カードに書いてある占い上の意味をまったく覚えないというやり方なんですよ。それが今の自分のタロットの理解に至ったと思うんです。

どういうことかってことね。今日のこの後の話って、僕の講座のタロットの占いの講座に参加された方は、聞いてくださってる内容にかぶると思うので、ちょっと今日は変化をつけて、別の観点から説明します。

全然皆さん興味ない人もいるかもしれないし、全然タロットの話と関係ないじゃんと思われるかもしれないけど、関係ないのをもってきます。

まず占星術に例えてみます。占星術を全然知らない方がいてもいいんですよ。しかも興味がない、一生そんなものやりたくない人もいてもいいんですよ。逆に占星術に興味がある人は、それがタロットにどうつながるのかということを、興味深く聴いてもらえるかもしれない。

占星術にハウスっていう概念があるんですよ。
ハウス。今お見せします。

ホロスコープをこういう風に12に分ける、こういうやり方があるんですよ。やり方っていうかこれがホロスコープの基本なんだけどね。ハウスという概念があるんです。

それはこのホロスコープを12に分けて、私たちの人生の起こる出来事を12パターンに分類するという発想なんですよ。タロットと全然関係ないように聞こえるかもしれないけど、もうちょっとお付き合いください。これはむしろ今日占星術も勉強してる人にヒットする話かもしれない、もしかしたら。

占星術を勉強する人の中に、やっぱりハウスっていうのが苦手って言う人が結構いるんですよ。12星座が苦手っていう人はあんまり聞いたことがない。

牡羊座ってこういう性格でしょ、牡牛座ってこういう性格でしょっていうのは、皆さん子供の頃から雑誌を読んでいるから、慣れてるじゃないですか。ところがハウスは苦手っていう人いるんですよ。これはね、タロットを理解する鍵になることを今言おうとしています。

なぜ12星座が苦手な人があんまりなくて、得意な人が多いかって言うと、十二星座を覚える時に理解する時に、十二星座のキーワードを子供の頃に暗記した人います?

多分皆さん12星座が、占星術を本格的に習ってなくても、なんとなく双子座がこんなのと言えるのは、キーワードを暗記したのじゃなくて、その星座の性格を描写してる本を好きだから、ひたすら読んだからでしょ、わかります?

もっと言い方を変えるなら、12星座の各星座の性格を表す物語を読んだからでしょ。牡羊座の人ってこれこれこうだからこんな風になっちゃいます、みたいな物語を読んだからでしょ。キーワードを決して暗記したわけじゃないでしょ。

キーワードを暗記していない十二星座のが皆さん得意なんですよ。ところがハウスを学び始めたときに、

(あ、途中から来た人ね、今日占星術の講座に間違ってきたかなって思う人いるかもしれんけど、占星術に例えて話ししてるから、安心してください。間違えじゃないです。今日はタロットの講座です)

十二星座とは違ってハウスの方はというと、一個一個のキーワードを覚えようとするんです。というか覚えるんですよ。現にその物語を読むんではなくて。

そうすると、例えば8ハウスという8と書いたこの場所は「死」と関連する場所、ないしは現代の占星術だったら「死と再生」、今の瞬間、この一言だったら暗記できるじゃないですか。暗記はできるけど、このキーワードだけを覚えてしまっても、この「死」という言葉が何を意味してるのかっていうことが理解されないままなんですよ。

これと同じことがタロットに起こってるんです。だから僕は意味を暗記しない、覚えないというやり方をおすすめするのは、十二星座占いのように、物語をとおして理解した方がいいということなんです。

僕の講座ではだから一枚一枚のタロットの絵を説明するときに、一枚一枚のカードのキーワードを、何て言うのかな、暗記するようなプリントで配って「皆さんこの意味でやってください」って一切やりません。どうするかっていうと一枚一枚の物語を語ります。

占星術のほうにもうちょっとだけ関連させて、タロットの方にいよいよ戻りますよ。例えばですよ、占星術で、あ、ちなみに僕もタロットばっかりと思われてるけど、占星術の本も出してるし、占星術の講座もやってんですよ。あぁ、ありがとうございます。その本です。

僕が占星術を説明するときの説明の仕方で、8ハウスを説明しましょうか。「死と再生」とか覚えないんですよ。何かっていうと、これね、実は2つハウス書いてます。

上のほう矢印がこうなってます。

下の方、矢印が逆回りになってます。気づく?

こっち周りとこっち回り2パターンあるんですよ。違いについて一言言うと、上が2世紀の頃に基礎が作られた、古い時代の占星術です。下は、20世紀になって作られた新しいタイプの占星術です。

皆さんが知ってるのは下だと思う。1ハウスから順番にぐるーっと一周してハウスを理解するってやつです。上は逆です。逆まわりなんです。

でこれね 、ハウスの場合、「死」という意味を暗記するんではなくて、この一連の物語の中で理解するんですよ。ここの意味って何かって占星術の本を読んだことがある人なら「遺産」とか書いてません?

なぐり書きしましたけど、「死」「遺産」これ二つの言葉をただ頭に入れます。ここで気づいてください。「死」「遺産」というこの言葉を頭に入れても、これつながり全くなくない?つながりがないまま、こういうキーワードを頭にいれていくんですよ。これ一言で簡単に説明してしまうと、こういうことですよ。

ここの場所4っていうところは、「家」っていう意味なんですよ。昔の占星術だと、こっち回りで家からこう、だんだん出ていって、遠くにまで行きました。

人生長い時間経過するとどうなるかっていうと、つまりここ、生まれたばかりの段階みたいなもんです。大人になって成長します。そうすると8ハウスになるとどうなるかっていうと、そうなんです、今の僕ぐらいの年齢のイメージです。8ハウスって。

人生の頂点を過ぎて、もう老いる一方、そういう時期です。そうするとこれね、実はなんでこの話をしたかっていうと、最近しみじみこの占星術の8ハウスの持ってる意味と、自分の人生をすごく重ねて合わせてしまうことが多いからなんですよ。

昨日、この無料講座をやった動機について二つ話しました。その一つがこうだったじゃないですか。一つはタロットを自分が学んだ時に、すでにタロットやってる方々がいて、僕は第1世代じゃないんですよ、当然のことながら。

もっと先輩たちがいるんですよ。その人たちがタロットを広めてくれた、それを自分は受け取った、年をとってきて、自分の人生まだ終わらないかもしれないけど、だいぶ時間が経った今、今度は自分が残してくほうだ、そういうふうな話をしました。

だから今回の講座の目的の一つは、講座にわざわざ行くのはあれだけど、無料だったら受けてみようかな、しかもまったくタロットをやったことない人におもしろいと思ってもらいたいな、思ってもらえたら、タロットって自分が死んだ後も広まってくんだ、わかりますか?

そういうのが一つの目的って言いました。ちなみに昨日聞いてない人に言うけど、僕はただ単に善人で愛にあふれた人でもないのではっきり言います。それは一つの目的で、もう一つあるんですよ、ちゃんと。講座の宣伝に決まってるじゃないですか。偽善は言いません。講座の宣伝もありますが、それだけじゃないのは本当なんですよ。

宣伝しなくても講座は人が集まるので、別に無料でやらなくてもいいんです。でもこれを聞いて講座に来てくれなかったとしても、タロット面白いなと思って、自分の好きな先生のとこでみんな習えるじゃないですか。そのいちばんの土台をやりましょうというのが、目的だったわけですよ。

僕もまだ死なないけど、8ハウスで死ぬって話じゃないんですよ。自分の人生を振り返ってみた時に、振り返り、そしてこの先を見たときに、ずいぶん時間がたって、いつかは自分も死ぬし、タロットを止めるときもくるんだっていう気分なんです、8ハウスって。

死とは自分の終わりを意識するってことなんです。そして終わりを意識することによって、自分がタロットをやめた後に何かを残してこう、遺産として。こういう意味なんですよ、8ハウスって。

「死」と「遺産」というのは、皆さんこの長い話を聞いて初めて、このキーワードとされてる言葉の意味が「あぁ、そういうことだったんだ」って理解できたでしょう。

タロットの学びの大事なのは、占星術の今の例を出したのと一緒で、理解するということなんですよ。言葉を覚えるんじゃなくて。キーワードを暗記するんじゃなくて。分かりますか?

ちなみに、普通に20世紀に入って作られた占星術を聞いてる人は、「なんか私の知ってる説明と全然違う」と思われたかもしませんが、ついでに一応言っておきましょうか。

現代占星術の観点で8ハウスをみた場合は、1ハウスからこう進んでいきます。これは何を意味してるかって言うと、7ハウスは「他者との関わり」と言われています。他者と深く関わることによって自分が変わっていく、それが「死と再生」と言われるゆえんです。

深く関わっていくことで、それ以前の私が、ある種の象徴的な意味で死に、新しい自分に生まれ変わる場所と言われています。これが8ハウスの現代占星術の「死」と「再生」という意味です。観点は違いますけど、近いところをついています。

深く関わるっていうところに注目しましょう。人でもいいし物でもいいし、自分以外のものと深く関わるっていうことです。それによって変わっていけるって言いました。

昨日の話で、僕はタロットを勉強して、タロットに触れ合うようになり、学ぶことによって良かったなっていうのは、僕も変わったんですよ。少しは。

あるものと深く関わるっていうのは、自分自身も変わってく事になるんですよ。タロットを学んで霊的次元が上がったと思わないけど、神に近づいたとは思わないけど、少し寛大になりましたし、少し自分の偏見に気づくことができるようになりましたし、人生を生きる中でちょっと変化はありました。いや「ちょっと」は謙遜していってます。だいぶん変化がありました。

これが、何かを学ぶっていうことの意味だと思うんですよ。皆さんタロットを学ぶことによって、意味を暗記するんじゃなくて、そのカードのもっている世界観を理解し、そして生き方自体も変わっていくっていうこと。これがタロットの素晴らしい点だと思うわけです。

そういうタロットの側面を、僕が体験したことを、引退する前に、半ば引退してる気分だけどね、「引退する前に伝えてみようかな。今までだったら、普通に講座に来た人にしか伝えられなかったけど、無料講座だったら『講座に行くまでは聴きたくないけど、無料だから聞いてやるか』という方も参加してくれるじゃないですか。そういう人たちに伝えられる、その人たちが僕の講座に来なかったとしても、ちょっとタロットに対する見方が変わればいいな」と思ったわけです。

じゃあ占星術の話からタロットの話に戻しますよ。もう占星術はいいと思ってる人もいると思うので、心が読めるんですよ、僕は。嘘。思ってる人もいるかもしれないので、本題のタロットの話をします。ちょっと脱線しましたがね、今日は。

じゃあ、絵を見るということをやってみましょう。「マジシャン」っていうカードです。こっちは「正義」というカードです。全然絵が違いますね。

「マジシャン」というカードに、「塔」のカードを比較してみましょう。これも全然違いますね。

今からあと10分ぐらいやりますけど、今から皆さん、自分が覚えているタロットのカードの意味は、一旦カッコに入れて横によけといてください。この「マジシャン」のカードは、恋愛だったらカクカクシカジカっていう意味は一回よけてください。で絵を見てみましょう。

僕が勉強したのはこうです。さっき言った、本に書いてある意味が当てはまらないし、なんかちょっと深みのない意味が多いから、「マジシャンのカードは始まりのカードで、恋愛だったら新しい出会い」とか書いてあって、僕当時20代後半だったので、恋愛で新しい出会いとか書かれてると、もうこんな女子供のっていうと怒られるけど、こんなんやってられるかと思ったんですよ。

カードの絵がおもしろかったから、このカードの絵に何が描かれているのかってことに注目するんです。何が描かれてるかってことに注目すると、テーブルの上に物があって、その前に人が立ってるじゃないですか。

こうしてみていくと、このカードは全く初めての方もこう見えません?テーブルの上の物を使って、何かをやろうとしてる人のように見えません?

じゃあこっち見てみてください。

「塔」はテーブルの上に物があってじゃないですもんね。建物が、何か上から降ってくるものによって打ち砕かれていませんか?

全然違う絵だっていうのは一見してわかるけど、説明を聞くとより明瞭になりませんか?今やってるのは単純に絵を描写しているだけですよ。占い上の意味とか一切話してないですよ。絵の単純な描写です。

でもここから、キーワードがこれなんですよ、はい、皆さんが日常使う言葉「想像」してみるって事なんですよ。想像してみるって言ってもピンとこない人に対して、「想像」を実際に実践するためにキーワードをあげます。

この感覚です、あえてくだけた言い方をします。「〜みたい」ってことです。ここの「〜」のところにカードを当てはめてください。「魔術師」みたい、「塔」のカードみたいっていう風に、想像していくモードにならなきゃいけないんです。

このカードの意味は、眉間にシワ寄せて覚えるんじゃないですよ。このカードの絵みたいっていう、こういう感じ、雰囲気、だからタロット占いをやってる人の中で、想像力を働かせてる人は遠くに見ててもわかります。顔の表情とか動きでわかります。決してこうやって「このカードの解釈は」ってやらないんですよ。

「このカードみたいってことは?」って「想像」するんですよ。いいですか、「このカードの絵みたい」っていうことは、「マジシャン」と明らかに違うのは、「塔」は自分が何もやってなくて、やんなくても何かがやってきてる絵じゃないですか。自分がなんかやったわけじゃなくて、上から何かが降ってきてるわけじゃないですか。

「マジシャン」は自分が何かやらないと何も始まらない感じしません?だってテーブルの上のものは、ほっといても動かないんですよ。この人が何かをやろうとして初めて、テーブルの上のものは道具として機能するわけです。

皆さんね、自分の人生どうしようかなって悩んでる時に、じゃあわかりやすい「マジシャン」でいきましょうか。最初に学びとなる一番のカードにしましょう。

このカードが出たってことはどういうことですか?このカードみたいな状況なんだって、自分の悩みを思い出さなきゃダメなんですよ。このカードみたいっていう風に自分の状況を想像したらどうですか?「〜みたい」と想像したら。

「てことは、私の今の状況って、自分が目の前にあるものを使って、自分から働きかけてかなきゃ何も始まらないんだ」ってカードのメッセージが受け取られません?これがリーディングの最初のステップです。

一切意味を覚えて暗記する占いとは違うんです。まだこの僕のやり方のインパクトは、今日初めて聞いた人はあんまり伝わってないかもしれない。でもちょっと通常の意味を覚えるやり方とは雰囲気が違うなっていうことは感じられるんじゃないですか。

次のステップ行きますよ。皆さん今「想像」するっていうことのほんの入り口をやりました。このカードの絵みたいだと想像するんですよ。見て下さい、皆さんお手元にカードあったらそれをじっくり見てみてください。

このカードの絵みたいって「想像」するってことはいいですか、「彼から電話が来ますか?」っていう風に待ってる人がいたら、「あんた、彼から電話くるって待っててもダメでしょ」ってことになるでしょ。次のステップは15日にやるプロ向けの講座でお話します。

もう一度言いますよ、このカードが何か始めようとしてるにも関わらず、次回くわしくやるけど、例えばですよ、「受験を合格しますか?」って聞かれたら、このカードが出たら「合格するのかしないのか」てみんな考えちゃいません?

これ、カードのメッセージ受け取ってます?合格するカードじゃないじゃないですか?合格するかどうかって言われたら「あなたね、目の前のものを使って自分がやりたいことをやりなさい」っていうことじゃないですか。

それがその受験生にどういう意味をもつかは、もちろん受験生によって違ってきます。でも大まかにいうと「始めなさい」って感じじゃない?噛み砕いて言えば。

もちろんちゃんとしたリーディングのときには、もっと深い意味がこのカードのイメージから現れてくることの方が多いです。でも今のリーディングの入り口的な感覚わかります?

別のカードでやってみましょうか。別のカードでもっと深いところまでいきましょう。

今日は皆さん、想像力を働かせるために、先ほど「〜みたい」って話をしました。これです。「直観」て言葉はみんな使うじゃないですか。タロット占い師には「直観」が大事、じゃ皆さん、タロット占い師に「直観」が大事と信じるならば、意味を暗記するのは止めたほうがいいと思います。

どうしてかお話しましょう。直観的にカードをリーディングするためには、「直観」がどうしたら働くの?と思う人がいると思うので助言をします。想像力だったら「〜みたい」てやればよかったんですね。そのように簡潔に説明します。

直観的にリーディングするためには「〜として見る」のをやめるって事なんです。やめるんです。

「〜として見る」って言うのは、皆さんカードに対して意味を暗記してると、そのカードをその意味として見ちゃうんですよ。「恋人」のカードがあったら「恋人っていうタイトルだから恋愛がうまくいく」って、「恋人」のカードを恋愛がうまくいくカードとして見ちゃうんですよ。わかります?

「正義」のカードだったら、裁判のカードって覚えたら裁判のカードとしてみちゃうんですよ。これが皆さんの誰もが持っている直観が働かなくなる状態なんですよ。

これを裁判のカードとか、何か皆さんが覚えている占い上の意味を一回全部外して、この「正義」のカードを見てください。天秤と剣を持ってますね。

また先ほどのように絵を描写しますよ。天秤と剣を持っています。正しさに関係あります。正しさということが天秤と結び付けられてるということを想像してみてください。

これはイタリアで生まれたタロットですが、日本人でも天秤と正しさは連想で結びつきませんか?どっちにしようかなって正しい選択をしようとするする時に、皆さん天秤を働かせません?

「AくんBくんどっちにしようかな」というときに、「また天秤にかけて」って言いませんか?天秤にかけるでしょ。天秤にかけて正しいことを判断せよと言ってるわけですから。

で、剣を持ってるじゃないですか。あることが、どちらが正しいかという判断を天秤でした後は、剣で「割り切れ」って言いません?「切ってしまえ」といいません?余計なものは。正しいものに準じろってことなんです。これが正義のカードの超簡単な図像の説明です。

カードの意味を暗記するんではなくて、このカードの絵をさっきのマジシャン以上に少し丁寧に説明しました。簡潔ですけど。このカードの持ってる、この図像の元々のアレゴリー寓意を今説明しています。

このシンプルな説明で皆さんは「正義」のカードは正位置だったら裁判に勝つとか、逆位置だったら裁判に負けるとかやめて、やめました?やめたら、僕の説明で「正義」のカードをもう一回見てください。

このカードはどう見たって、いいですか、このカードが出たときには「天秤で正しいものを判断し、余計なものは切り落とせ」って絵に見えてきませんか?このとき皆さんは「〜として見る」ことをやめて、初めてカードを直に見ることができるようになっています。

「直観」てどう書きます?直に観るって書きませんか?「〜として見る」ことをやめることで、直観に近づいてくんです。

「〜として見る」時に皆さんは、直感でもなく思考を働かせてるんです。「このカードの意味何だっけ?裁判では勝つんだっけ?」考えてるんです。考えるのをやめるんです。考えるのをやめて絵を見るんです、直に。

そうすると、もう一度言います、天秤を持って剣を持ってるこの人は正しさです。「正しいものに準じろ」と言ってます。正しいものとは何か、天秤で計れと言ってるんです。

皆さんこういうことですよ。「AかBどっちにしようかな」って言ったら、えてして占いで「Aにしようかな、Bにしようかな」と決めようとするでしょ。このカードが出たら、AかBかっていう時に「天秤にのせてきちっと正しい答えを出せ」っていうメッセージなんですよ。

この正義のカードの話のさらに深いのは、さっき言ったプロ向けのやつでやります。この段階で、深いリーディングに入る前でも、はい、「ちょっかん」という言葉の漢字を変えました「直感」。直に感じるという、タロット占いに最も必要な感性に近づきます。直に感じるっていう感性ですよ。

僕が本講座でよくやる初心者向けのエクセサイズやりますよ。お手元にカードがある方はお手元のカードを、ない方はこれを見てください。占う前にいいですか、今自分が何か迷ってるとか悩んでるって事をリアルに想像してみてください。

「どうしよう、どうしたらいい?」「カードに聞いてみようかな」っていうふうに思ってください。リアルに。想像しました?悩んでるんですよ。「どうしようかな、タロットに聞くしかない」と思ってるんですよ。

そのときにこのカードが出ました。カードをひっくり返しますよ。そのときにこのカードが出たらなんて言ってます?メッセージはなんて言ってます?悩んでることは適当に答えを出すんじゃなくて、色々状況を天秤にのせろっていう風に見えてきませんか?

これ考えなくても、皆さん慣れてくると、ぱっと開いた瞬間にカードのメッセージを感じることができるんですよ。感じたことを。あとは質問者に言語化して言葉で伝えます。言語化して言葉で伝えるっていうのは、それこそプロ向けの方の講座で、より詳しくやります。

でも今いいですか、「どうしよう」って悩んでいて、このカードがパッと出ました。考えます?皆さんこのカードを解釈しようなんて考える必要ないでしょ?このメソッドは、この説明しているやり方は、一切解釈に悩む必要がないんですよ。絵を直に見たらもう答えわかってるんです。

もちろんそのメッセージを言語化するための練習とかやり方っていうのはまた別に説明しますが、この段階で皆さん、初めての人でもいかがですか?悩んでることに対してぱっと出たんですよ。

何回もこれやってると、皆さん次第に、この人物を最初に見た時よりも自分の方に天秤と剣を突き出してるように見えませんか?何かを訴えかけてくるように感じませんか?画面だったら無理かな。実際の手元にあるカードだったら、感性豊かな人だったら感じられるはずです。

これが、ちょっと長くなりましたけど予定より、今日の講座の、次のステップに進むために勉強してる人、いきづまっている人への助言です。

つまり意味を暗記するっていうことをいったんカッコに入れて、絵を見るということなんです。絵を見たときに、今のようにこのカードのメッセージを受け取り始めると、通常のタロットの本に書いてある意味は、何か案外使いものにならないものが多いなって気づき始めます。その瞬間、皆さんのタロットの理解がかなり深まり始めています。

はい、そろそろ最後の締めね。昨日僕、タロットを初めて学ぶ人に自分の本をおすすめしましたけど、僕がね、こういったタロットの勉強の仕方を自分でやり始めた頃に参考にした本がこれなんですよ。

レイチェル・ポラック「タロットの書」。この本、実は自分で翻訳してるんですよ。なぜなら、この本が僕の最初の学びの一歩だったからです。タロットの占い方に関しては。

翻訳が出てるので、読んでくださってる方もいるし、買っただけで読んでない方も色々だと思うし、いいんですけど、その本って通常のタロットの占いのやり方をやろうと思ってる人からすると、意味不明な本なんですよ。

通常の一般的なタロットの本って、さきほど言ったような占い上のキーワードみたいなのが書いてあるじゃないですか。普通キーワードが書いてあるんですよ。それで、キーワードを覚えると思ってる人がこの本を読むととどうなるかっていうと、キーワードがどこまでいっても出てこないんですよ。

恋愛に出た場合こういう意味、逆位置だとこいういう意味ってまったく出てこないんですよ。じゃあこの本で何やってるかっていうと、皆さん今日最初に12星座を覚える時って、キーワードを覚えたんじゃなくて物語で覚えたって言ったじゃないですか。

この本ってすごい一枚一枚のカードの説明が長いのは、そうなんです。キーワードで伝えようとしてるんじゃなくて、物語でカード一枚一枚の説明してるんです。わかりますか?そういう観点で読むと非常に面白い本なんですよ。

でも通常の本のように、このカードが出たらどういう意味なんだろう?ていう風に読む人は、「なんかこれ初心者には難しい」訳のわかんないことになるんですよ。

これね、難しいとしたら、タロット初心者に難しいんではなくて、本を読み慣れてない人に難しいだけです。タロットの専門的な事っていうのが多少は出てくるけど、別にそこは読み飛ばしても全体は通じるような内容になってます。

もうひとつ、この本が苦手な人がいるとしたら、僕もそうでしたけども、神話からの引用が多いんですよ。だから、神話とか興味ない人は、神様の名前とか出てきた時にちょっとわけわかんないなってなります。

というのも、この本が最初に出たのは1980年です。この時代のタロットの本っていうのは、ユングっていう心理学者の影響を受けてるんですよ。ユング派のアーキタイプっていう考え方があって、このカードの絵は神話で言うとこういった神話と同じような基本パターンを持っている、が故にこのカードを説明する時の物語としてかくかくしかじかの神話を持ってきます、というスタイルで書いているんですよ。なのでちょっと読みづらいかも知れない。でも今の言ってる意味わかりましたかね。

カードを覚えるときにまず意味を暗記するんじゃない。でもこれだめですよ、よくあの「初心者はやっぱりキーワードを覚えたほうがいい。キーワードを覚えなくてもできるというのは間違ってる」という意見があるかもしれない。そう思われる方はそう思ってもいいけど、正しいやり方はないからね。でも僕は少なくともさっき言った、この道から最初スタートして、そして今に至ってます。

講座聞いた方はご存知のように、僕のこのスタイルだと、熟練してくると、自画自賛しますが、次回話しますが、1枚のカードを、台本も何も見ずにその場の思いつきで1時間でも2時間でも喋れるんですよ。

どうしてかっていうと、この絵からイメージして物語を作っていけるからです。そしてその物語に皆さん一人一人の状況を重ね合わせるわけです。小説や映画を見たときに、その物語に自分の人生を重ね合わせて「はっ」て思うことありません?

タロットの核心は物語を語るということなんです。絵のイメージを通して、そしてそれを現実に重ね合わせていくんです。それが私たちの生き方を改めて考えるさせることになる。

そしていつのまにか、時として、タロットのメッセージを学んでいくに従って、自分の生き方も少しずつ変わっていくかもしれない。それがさっき言った占星術の8ハウス的なテーマなんです。タロットと深く関わっていくことで、私達は変わっていけるかもしれない、そういうような意味です。

ということで今日はほんの入り口ですが、皆さんいかがですか。最初に念のために誤解のないように断っておきますが、このやり方が絶対正しいというふうに押し付けるつもりはないし、正しいやり方はないんです。

むしろ昨日「値段が高いから良いとは限らないので、あまりにも高額なところは考えたほうがいいですよ」と言ったのと一緒で、ここで皆さんに注意をしておくと「これが本当のタロットの意味です」とか「これが本当のタロット占いですって言ってるのは逆にちょっと避けたほうがいいかもしれません。

なぜなら、タロットは本当の意味なんていうのはないし、僕が最初に学ばせてもらったレイチェル・ポラックさん自身が「タロットはもっと自由になるべきだ」と言ってるんですよ。僕はそこから学んでいるので。皆さんが各自自由にやっていい。

ただ僕がこの自分のやり方を熱く語ったのは、レイチェル・ポラックさんから学んだやり方だし、僕自身が解釈して学んだやり方だし、僕はそれで今のタロットのリーディングができるようになってるので、自分でこれがいいと思ってるから熱く勧めています。

皆さんは今日のやり方をヒントにして、自分なりにタロットの世界を広げていってくれればいいんです。いつも僕の講座は全部そうです。無理やりこのやり方が正しいという押しつけはなるべくしないようにしています。

ただもちろん僕が良いと思ってるのはどうしても熱くなりますよ。だけどいつも断ってます。絶対に正しいわけではないので、いいと思ったところを皆さん採用して、自分なりのやり方を作っていってくださいというスタンスです。

長くなっちゃいました。占星術の余計な話をしたからだね。

あとね、宣伝目的に一つ言うと、今zoomでタロット一枚一枚の絵の説明を1回3時間で4〜5枚ずつやってます。途中参加できますし、録画もあるので、申し込めば見られます。興味を持った方はぜひ聴いてみてください。

伊泉龍一先生講座「基礎からしっかり学べるタロット」大アルカナ編

基礎からしっかり学べるタロット

zoomでリアルタイムの受講、後日に動画配信で受講、どちらもOK
1回3時間ずつ
受講料1回¥9,000

その他の伊泉龍一先生の無料ライブ配信の書き起こし

これからタロットを学び始める人のために2020/6/3

タロットのリーディングをもっと深めてみたい人のために2020/6/15

タロットの「ウェイト版」を習い始めようと思っている人のために2020/6/16

カテゴリー: オンライン, タロット タグ: 伊泉龍一, マルセイユ・タロット, タロット講座, ウェイト版, 初心者向け, オンラインセミナー, ウェイト=スミス・タロット
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