スピリチュアリズムの源流を探る――エマニュエル・スウェーデンボルグとメスメリズムからアンドルー・ジャクソン・デイヴィスまで(全1回2018/5/13)

この世を超えた世界。あるいは通常の5感を超えた世界。物質世界とは異なるという意味で霊的世界とも呼ばれる領域。過去にも現在にも、ごく普通の人にとっては不可知としかいいようがないその領域へと到達する、あるいはつながることのできると称される人々が存在します。実際、世界中のどの文化の中でも、この世を超えた世界となんらかの形で接触したとされる人々の存在が語られ続けてきたことは事実です。今日においては、一般的にミディアム、クレアヴォイヤン、サイキック、チャネラーなどと呼ばれる人々です。本講座では、現代の様々な「スピリチュアル」な思想や実践の源流を過去へと遡り、その意味を改めて問い直してみたいと思います。

前半の時間ではまず18世紀に起こった次の2つの話題を中心に解説します。
1 .神秘家エマニュエル・スウェーデンボルグによる霊界の記録
2 .医師フランツ・アントン・メスメルによって考案された「メスメリズム」と呼ばれるオルタナティヴ医療の実践。
特にメスメリズムの方は、「磁気睡眠」と呼ばれる現象から次第に「霊的能力」を拡張させるための技法として用いられていくようになる状況についても見ていきます。

さらに後半の時間では19世紀前半のアメリカでのスピリチュアリズム・ムーヴメント誕生前夜の状況から見ていきます。その中で19世紀後半、アメリカでの最も高名な霊視者となったアンドルー・ジャクソン・デイヴィスという人物を紹介します。現代の日本におけるデイヴィスの知名度は、それほど高くはないかもしれませんが、実際のところ、彼の「霊的哲学」こそが、現代へとつながる霊を巡る多様な言説の基底を形作ったと言っても過言ではありません。また、デイヴィスの登場を取り巻く当時の社会的・文化的背景となったユニヴァーサリズム、トランスセンデンタリズム、フーリエ主義、フレノロジー(骨相学)といった当時の諸思想の混交状態こそが、スピリチュアリズムの誕生から拡大をいかに促すものであったかを明らかにしていきます。

*本講座は目に見えない世界の存在を信じるか否かという形で問題に迫るのではなく、「霊の文化史」とも言うべき視点から「スピリチュアル」な領域へとアプローチしていきます。ですので、肯定的な立場であれ否定的な立場であれ、どちらの方でも興味深く聞いていただける内容になると思います。あえて自らの信条からいったん離れながら、形而上的な世界へと関心を持った過去の人々が織りなした歴史へと目を向けることで、現代のわたしたちにとっても、学ぶべき多くのものが見つけられるのではないかと思っています。

スピリチュアリズム講座第一弾レポート2018/5/13

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講師紹介

伊泉龍一(いずみりゅういち)先生

占い・精神世界研究家。様々な西洋の占いを紹介している。タロット、数秘術、西洋占星術、手相など著書・訳書多数。
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