本『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』・なぜ「やりたいこと探し」はうまくいかないのか

読書離れの時流に反して、気になる本が積み上がっていきます。

これもまだ読めてないんだけど

人生のレールを外れる衝動のみつけかた (ちくまプリマー新書 453)

タイトルを見たとき、「愚者」!て思ったんですよね。人生のレールを外れる衝動!

「本当にやりたいこと」「将来の夢」「なりたい自分」こんなテンプレに惑わされないために。

ていうのも生命の木っぽくないですか?

この本に関連する動画を見たらますますそう思いました。

なぜ「やりたいこと探し」はうまくいかないのか?

「やりたいこと」ってそうそう簡単に見つからないでしょう。

「やりたいことが何も思いつかない」ならどうすれば?無理やり捻り出そうとすると、生まれた時から身近な環境で刷り込まれてきたことを、まるでそれを自分のやりたいことのようにしてしまうっていうのもありそう。あるいは世間で認められやすいものとか(生命の木だとベールの下の方ですかね)

そうなっちゃうのもしょうがない。同世代の人たちは目の前に出されるものが同じ。同じものをみて、同じものを好きになる(アニメやゲームやそのときの流行がありますよね)。上の動画の中で似た話がありました。「ライブに行くとかスポーツ見るとかテンション上がるものはみんな一緒。手近な興奮に飛びつく」

そこから進んで、自分の好きを見つけてくのが「星」「水瓶座」のパス28でした。自分の好奇心を人任せにしない。

自分なりの好きなことを人生の意味あるものに結びつけるなら、生命の木の4や2にあがっていく。「皇帝」のパスまでいくと、「やらなきゃ」と自分に言い聞かせるんじゃなく、自分を突き動かすチカラになる、それがこの本でいう衝動かしら(皇帝のパスは牡羊座、衝動)。

自分の衝動に気づくには、目の前のものに誘発される感性、感度がいるとか。たしかに、ふだん受け流してるものの中にも「隠者」の手に握られた種子があるかもしれない。開かれるのを待ってるかもしれない種が。

あと、早々に「やりたいこと」を決めてしまったら、未来から逆算して自分の人生を決めることになる。就きたい仕事をするために受験を頑張る、そのために今を犠牲にするとか、いい結婚をするために早くから婚活する、しょうもない恋愛してる時間ない、とか。

要領よく生きてるようでいて、味気ない人生じゃないかしらん(ネツァク金星の楽しみがない)。すべてを先延ばして今を大事にしない先日の「死」のカードみたいでもある。

そして寄り道せずに一直線でだと、他にあり得たかもしれない人生の可能性も閉ざされるのでは?目的もなくふらつく「愚者」だったら、手綱を持たずに馬にまかせる「太陽」だったら、違う道に出てたかもしれない。

だいたい、人生は思い通りにいかないもの。急に事故に遭う、親の介護が始まる、事業に失敗、いろいろあるし、計画が崩れることはしばしば。そのときもう一回立ち上がるにも新たな衝動がいるのかな。

わかりやすいライフプランがある人、今あるロールモデルにそって生きられる人はいいけど、そうできなくて、はじめっからレールを外れてる人間にはおもしろかったです。

今日も「愚者」で。

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