具体的/抽象的

小アルカナ

  • ウェイト版は見たらわかる絵になっている
  • マルセイユ版は「数」と「四元素」の象徴的な意味から読んでいく

これって、印象派の絵と抽象絵画の違いみたいなものかなーって、昨日絵を見てて思いました。

メイン展示のこちらは「魅惑の印象派」がてんこもり。「すてきな景色だなぁ」「わぁきれいな色」って、見たまんま感覚で楽しめます。説明はいらない。

となりの常設展に入ると一転、目に見えないもの、内なる世界を表現してる絵が並んでいました。

たとえばこれ(撮影可な作品)

マックス・クリンガー「《間奏曲》から愛、死、彼岸」

「子ども?骸骨?うしろのもじゃもじゃは?」見ただけでは不思議な絵。キャプションから「あぁ、愛の神と死の神か」とわかり、そこからいろいろ思いがめぐらされました。

見たまんまで味わう絵よりは、イメージの幅が広いように思います。

先日のマルセイユ版小アルカナ講座でも、伊泉先生が象徴主義のお話されてましたね。象徴的に「のようなもの」とイメージしていくのにマルセイユ版はぴったり、ウェイト版は○化してる…

ウェイト版の小アルカナは具体的な絵があるからわかりやすいんだけど、黄金の夜明け団内では「この絵のイメージで固定されちゃうのはよくないのでは?」という考えもあったそうですね。

だからクロウリーはトートタロットの小アルカナを抽象的な絵にしたのだとか。

ウェイト版みたいに風景や人物は描いてない、でも色やデザインで描き分けていているから伝わってくるものがあります。さらにカードタイトルも合わせて見れば「なるほど」となる、まさに抽象画!

マルセイユ版の数カードは1〜10まで同じトーンだし、絵を見ただけじゃ何もわからないけど、「数」の象徴的な意味から読む方法を知ってもらったら、実は占いやすいカードだなと思われるんじゃないかなぁ。

2/17(月)に名古屋であります!

タロット集中講座―小アルカナ編(全2回の2回目)

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