11月の初回に続き、2回目。
まずは19世紀終わりごろの時代背景から。産業革命からの都市化、環境の悪化をへて、科学の進歩は人間にとって本当にいいことなの?と問い直す流れ。植民地政策によって、現地の文化や宗教にふれる時代でもあった。
こういうのがあったから神智学がウケたんですね。「古代の叡智」を紹介し、それまでのキリスト教とは違う価値観をもたらした。
その神智学の考えを取り入れて、占星術を新しくしたのがアラン・レオ。それまで知られてなかったことがどんどん明らかになる中で、占星術も進化させなきゃと考えたんですね。
昔は見えなかった天王星、海王星もアラン・レオが意味付けしたそうです(冥王星はアラン・レオの死後)。太陽を中心にホロスコープを読んでいくことに変えたのもアラン・レオ(伝統的占星術ではそうじゃなかった)。
太陽中心にみることにしたら、伝統的占星術のいくつもの手順はいらなくなります。誰もが手を出しやすい形になったから万人受けしたとか。占星術が息を吹き返すことになった立役者ですね。
ただ、昔の占星術は(当時の)科学をもとにしていたから、それを切り捨てるということは、占星術が理系から人文系への大転換。霊や魂という言葉が出てくるとオカルトへの逆戻りにすら見えるのですが、
その時代に必要だったんだなぁと思いました。物が豊かになって即物的な欲望にも引き付けられる、だけどふと目覚めて「もっとちゃんとしよう」と思うときもある、低次と高次の間で揺れる人間に、考えるきっかけをくれるような占星術です。
アラン・レオが考えた星座の意味やなんか、続きも聴きたいなぁ。
個人的には、惑星と色&音の対応に興味を惹かれました。たとえば水星は知性を表すイエロー。月は目に見えないものを見るヴァイオレット、ぴったり!一人ほくそ笑み。
今日は1時から「心理占星術のハウス」2回目です。今年最後の講座、よろしくお願いします!
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